相場格言集・東京総合研究所・大山充監修

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相場格言集【ア行】






どんなに上げ相場であっても、永遠とその状況が続くわけではなく、いずれ下がることを指した格言です。上がった分だけの反動が起きるので、そのことを踏まえて準備しておくことが大事でしょう。




(文殊でも備えのたたぬ商いは、高下の変が出れば破るる)
相場の予想は必ずしも当たるとは限らず、相場は予想もしない動きをすることがあります。そういった予想外の相場の展開になったとしても対処できるように、相場が悪い状況の時も考えて準備しておくことが大事です。




取引のタイミングを現した格言です。底値を確認できるまで取引をせず、確認できる間の値上がりは捨てる、また売った後、値上がりするかもしれないが、それは他の人にあげ、安全コストだと考えることが大事だということです。誰でも大底や天井で取引を行いたいと思ってしまいますが、それは宝くじに当たることと同じだということを忘れてはいけません。取引を安定させるためにも安全コストを考えた取引をすることが大事なのです。




良い状態になったときほど、買い増しに対し慎重になる必要があること、また買い玉は細く少なくしていくことが重要という意味です。深く考えずに良い状態だからといって、買い増しを続けてしまうと、初めの少ないポジションによって支えることになるため、相場が少し下がるとすぐに利益が飛んでしまい、損失を招く可能性があるのです。




相場の上げ下げを現した格言です。相場が上がる時は、銘柄や業種によって、別々で上昇します。一方で、相場が下がるときは、銘柄や業種に関係なく、どこも同時に下がることを指した格言です。




下落相場の時によく使われる格言です。必ず朝が訪れあたりが明るくなるように、相場が悪い展開に陥り、市場全体が悲観的になっていても、相場はいずれよくなるといった意味です。ただし、相場は予想もしない動きをするため、ポジティブに考えすぎるのは要注意です。




取引のタイミングを現した格言です。底値を確認できるまで取引をせず、確認できる間の値上がりは捨てる、また売った後、値上がりするかもしれないが、それは他の人にあげ、安全コストだと考えることが大事だということです。誰でも大底や天井で取引を行いたいと思ってしまいますが、それは宝くじに当たることと同じだということを忘れてはいけません。取引を安定させるためにも安全コストを考えた取引をすることが大事なのです。




予想を当ててる人にうまくついていき、トレードが下手な人の反対の売買行動をしたほうがいいという格言です。




相場において、予想が当たる時もあれば、はずれる時もあるのは当たり前です。そのため、予想が当たっても自慢するほど凄いことではないですし、外れても落ち込む必要はないということです。大事なのは、全体として取引を安定させることなのです。




需給のバランスは株価の大事な要素です。供給が需要を上回ると、株が余ります。その余りものの株には買い手がつかず値段が下がってしまうということです。




本間宗久の『相場三昧伝』にある「足らぬものは余る、余るものは足らぬと申すことあり」からきた格言です。余ると思って不足の事態を考え対策をせず、消費し続ければ、足りない状況を招いてしまいます。一方で、足りないと思っていると、浪費をしないため、むしろ余る状態を作りだすという、逆張りの有効性を示唆する格言です。




相場の上昇が進み、行き過ぎたとき、それと同等に下がるということです。行き過ぎた分だけの反動が起こるたため、その反動を覚悟しなければならない、またそれも相場のうちであるということなのです。




相場は人の思惑通りには動きません。相場の変動に反して、意地になって取り組んでも、適切な判断ができず、破滅への道に進むことになることを現した格言です。




焦った気持ちで行う取引は損を招くという格言です。損失の回収をしたい、逃したら悔やむチャンスなどと考え焦り、冷静に判断できずに取引を行うと、利食いや損切りをしてしまい、損の元になることがあるのです。




板とは、価格別の売買注文数量のことを指し、厚いは数量が多いことを意味しています。株価は、ある価格の時に上と下で価格別の売買注文数量(板)の数量が多いほうに動くことがあり、時に、それ以上に上昇することがあります。ただ、常にそうとは限りません。そういった場合もあるということです。




成功を収めるために必要な3つのものを現した格言です。勝つためには、一運、運を味方につけなければなりません。そして、リスクをとれる余裕なお金が投資には必要です。最後に、チャンスを逃さない度胸が大事なのです。




少しでも安く買い、少しでも高く売りたいと思うのは人の常です。しかし、目先の小さな動きばかりにとらわれてしまうと、天底の機会を逃してしまうという格言です。天底で売買できる可能性の低さを考えると、欲張りすぎるのはよくありません。




相場で成功する者もいれば、破綻する者もいるということです。相場で成功を収めた者は、一夜で成金になれる場合もありあす。逆に、失敗し、一夜で乞食、破綻に陥る可能性もあるのです。




より安く買いたいと思う心から、まだ底ではないと考え、恐怖で買うことを躊躇してしまうことは多々あることでしょう。しかし、そんなときこそ、勇気をもって買えという格言です。




命の金とは、負ける余裕のないお金という意味です。そもそも、投資は、余裕資金で行うのが大原則です。なぜなら、リスクを取らなければリターンを得られないからです。負ける余裕のないお金で取引を行っても、リスクは取れず、負ける可能性を高めてしまうだけでしょう。




イレとは踏み上げのことです。相場が上昇し、売り方が待てず踏み上げてきたら、その相場は終わりに近づいています。また、相場が下がっているときに、買い手の投げが出始めたら、底入れが近いことを指しているという格言です。




先行き不透明な状況があったり、どっちに転ぶか分からないような懸念材料があるときは、焦らず冷静に相場を見るべしという意味です。売るべし、買うべし、休むべしとも言いますが、ずっと売買を継続するのではなく、そういう時は一旦休養し、相場を観察することもよい投資態度なのではないでしょうか。




この格言には2つの意味が含まれており、1.最安値で買おうとか、最高値で売ろうとか考えてはならない、2.相場には全財産をつぎ込むなということを意味しています。期待しすぎて、機会を逃すのではなく、八分目くらいで我慢しなさいということでしょう。そもそも最高値・最安値は簡単に予測できるものではありません。「あと一息…!」と待つのではなく、頃合いだと思った時に売買するように心がけましょう。




資金運用を上手に行うことは、投資を行う者にとって欠かせない要素です。どんな人間でも完璧に相場予測をすることは不可能です。最高値だと思って売ってもそれより上がったり、これが最安値だと思って買っても、大底はもう少し下だったりすることは日常茶飯事です。売買を投資資金の全てを使って一発勝負でしてはいけません。それこそ格言が言うように無分別です。投資戦略としては、投資資産の半分でまずは買い、その後どうするかは相場の動向を見定めながら決めましょう。




「売りたい強気」というのは、売りたい、もしくは売り時だと自分では考えているにも関わらず、「まだ上がるかもしれない」と考え、様子を見てしまうことを言います。一方で、「買いたい弱気」というのは、買い時だと思っているにもかかわらず、「もう少し下がるかもしれない」と期待してしまう状態のことを言います。人間の常ですが、欲張りすぎず、思い切った決断をすることが株投資では大切ですね。




相場では、下落のスピードは早く短命、上昇のスピードは遅く期間が長いとよく言われます。売りは機会を見定め迅速な行動をとることが大切ですが、買いはじっくりと動向を見守ることで、かえって安いときに買えることもあるものです。




株をしている者なら一度は聞く言葉でしょう。一年中、売ったり買ったりするのではなく時には休み、相場動向を外から観察することも必要だという意味です。株価は景気の動向に左右されます。調子のよいときは買い、売る時は売るというスタンスが基本で、無理に売買を続けようとするとかえって損をしてしまいます。「疑わしきは何もするな」とも言われますが、景気の見通しが分からないとき、投資に回せる十分な資金がないときは、一旦休むことも大切です。その間に相場が有利な方向に進むこともあるかもしれませんよ。




「二上がり」「三下がり」「本調子」とは三味線用語で、三味線の調弦に例えて相場の動きを皮肉った格言です。相場を完全に予測することは不可能で、売れば株価が上昇したり、買えばそこから下落したり…そんな経験を持ったことのある人がほとんどでしょう。しかし、ひとたび切って相場を外から傍観していると、意外と冷静になり相場の展開がよく見通せるようになること意味します。感情的にならず、常に冷静さをもって相場と向き合っていきましょう。




これは、投資家が持っておくべき3つの要素のことです。「運」はチャンスに敏感で、いざというときにチャンスをつかみ取る準備ができているか、「鈍」は目先の利益や他人の戯言に惑わされず、冷静な状態でいられるか、「根」は根の張った生活というように、継続的な根を張った投資ができるか、ということを意味します。この3つの要素を備えてこそ、投資家として一流になれるのではないでしょうか。




これは相場に限ったことではありませんが、「運」は何の努力もせずに巡ってくるものではなく、ただ待ち続けることは自分の死を待つのと同じくらい愚かだという意味です。ただ運頼みをするのではなく、運が巡ってくるように、また運が巡ってきたときにきちんと掴み取れるように、日頃から努力を怠らないようにしましょう。




この「曲がる」というのは、相場用語で予測が外れることを意味します。経済学者やアナリストは、経済や政治を考慮して理路整然と相場予測をしますが、その分析がいくら正しくても、相場は思う方向に動かないということです。エコノミストは経済情勢等を基に相場解説をするが、実際に売買をすると損をするものだという意味でしょう。




熟した柿を手に入れるためには、リスクをおかすことも必要だという意味です。危険を恐れていては、大きな成功はつかみ得ないですよね。これは相場にも当てはまります。相場にはリスクがつきまといますが、時にリスクをとるからこそ、大きな富を得るチャンスもつかむことができるのです。




これは元々ことわざで、江戸と長崎はとても離れていることから、意外な場所や筋違いなことで、昔受けた恨みの仕返しをすることを言います。人間の常かもしれませんが、相場でも、自分が期待を寄せていた株が負けると、つい冷静さを失い、今度はその株を空売りしてすぐに損を取り返そうと考えてしまう人がいます。しかし、そのような感情的な売買はさらなる負けを作り出します。そういう場合は、一旦冷静になり、次の機会を待つ心の余裕を持てるようにしましょう。  




こちらはウォール街の格言。今やネット証券が普及していますが、昔は証券会社の担当者からの情報や助言での売買が一般的でした。そして、担当者の多くはノルマのため、自社利益のために営業をしていたため、彼らからの情報はいい加減なものが多かったようです。追い証とは、株の信用取引における追加委託保証金のことを指しますが、つまりは相場を読み違え、資金が枯渇した際に発生するものです。そのため、追い証が発生したら潔く撤退するのが本筋となります。これが、証券マンからの助言・情報の中で唯一の正確・確実なアドバイスだ、という皮肉です。




長い間株価が方向を定めることなくもみ合い状態になっていた後、突然上下どちらかに大きく振れた時、何か異常なことが起こっているように感じてしまいがちですが、ここはそのまま株価の方向が決定したものと考えて、その流れに従うべきだという意味です。




急落後に大きく値段を戻すような状態になることがありますね。そうなると、買いの意欲が高い投資家が増加しているということなので、「下値の限界に来ている」と判断してもよいということを意味しています。また、そこからさらに値を下げる可能性は低くなります。




ここでいう「大玉」は豊富な資産という意味でなく、あくまでその人の資産に対して、過剰な額を全てつぎ込んで相場を張ってはならないという意味です。持っている資産全てを使えば、多くのポジションを張ることは可能ですが、それはあまりに過剰ですよね。相場においてよく見られる失敗の一つが「過剰取引」だと思います。気をつけましょう。




大相場を狙うことも大事ですが、チャンスはそう多くはありません。一気に大儲けするよりも、計画的に稼いでためていくほうが確実かつリスクも少ないのです。小相場を大切にしコツコツ貯めていくことで、いずれは大きな資産になるということです。




相場が長く停滞し、上がりも下がりもしない状態が長く続いた後には、ひと相場あるという意味です。長く長く停滞した後ほど、大きなトレンドが生まれやすいと思います。停滞している期間に買いたい意欲が育っているのでしょうね。  




日経平均が大きく下落した日でも、強い銘柄の下げは相対的に小さいものです。下がると外国人投資家や大口投資家に底を全てさらわれてしまうので深く押すことはないのです。 押しの深い銘柄を好む傾向にある投資家の方は、押しの浅い銘柄の方に注目するべき、という意味です。




押し目とは、上昇相場で起こる、一時的な小下落のことを指します。押し目で買いたいけれど株価は上がる一方で、なかなか自分の都合どおりには下がってくれないものです。結局、買いのチャンスを逃し、相当高くなってから買ったり、買いをあきらめることになったりすることを指します。




一文(いちもん)とは、穴のあいた一文銭といわれる、昔使われていた最小単位の貨幣で、今でいえば一円です。新値とは過去につけた高値・安値を更新することを言いますが、どちらかといえば高値のことを指します。ある銘柄が徐々に人気を高め、前回の高値を抜くもののわずか一円更新したところで上昇が止まってしまうと、「二重天井」となり、売りの圧力が強まるので注意が必要だ、という意味です。  




こちらの格言は相場に限った話ではありません。何事に対しても、人間は自分が頂点を極めたと思った瞬間に向上心が失せ、進歩が止まってしまうものです。思い上がった心は命取りになる、という意味です。



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