市況概要2019-06-28

28日の東京市場は、62.25円安の2万1275.92円で引けた。
今週はG20サミットを前にしたため、様子見姿勢の強い地合いが続いた1週間であった。
本日からG20サミットは開幕したが、米中首脳会談といったイベントも控え、期待と不安が交錯する中で利益確定売りが優勢となり、日経平均株価は終日軟調な値動きを強いられた。
欧米は上半期・日本は第一四半期最終日であったが、中々、動くに動けず、配当支払い日ピークもインパクト無しとなった。


出来高:11億5127万株
売買代金:2兆0621億円
25日時点:一目均衡表では、雲下で推移してきた株価が終値ベースで1か月ぶりに雲中に復帰。


【注目された銘柄】
NEC(6701)
大和証券が同社の投資判断を格上げし、目標株価も「4400円」からほぼ2倍の「8100円に」引き上げたことが材料視され、同社株価は13日につけた年初来高値を更新した。

【全市場値上がり上位】
1(4572)カルナバイオサイエンス+48.13%
2(3111)オーミケンシ+18.66%
3(3750)FRACTALE+17.36%
4(2792)ハニーズホールディングス+12.43%
5(4113)田岡化学工業+11.59%
6(4583)カイオム・バイオサイエンス+11.17%
7(1675)パラジウム上場投信+10.85%
8(8518)日本アジア投資+10.70%
9(3989)シェアリングテクノロジー+10.24%
10(6096 )レアジョブ+10.16%

【注目された材料】
いよいよ日本が初の議長国を務めるG20サミットが開幕。開催前の各国首脳による様々な発言や米中貿易摩擦で揺れる中、日本は議長としての手腕が問われる。そして、明日行われる米中首脳会談でも何らかの合意が得られるか、あるいは物別れに終わるか焦点となる。追加関税が見送られれば、哀愁は強い展開も見込まれるが、ひとまず、会談を挟んだポジションの持ち越しは手控えられたようで、東京市場は売りが優勢であった。

  

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市況概要2019-06-27

※本日は都合により前場のみの情報をお送りします。
27日の東京市場前場は、175.51円高の2万1262.10円で引けた。
前日のNYダウは下落であったが、東京市場では為替の円安や中国市場の堅調な推移が支援材料となり、景気敏感株中心に上昇している。
29日に米中首脳会談が予定されているが、貿易協議を巡る報道が錯綜しており、値持ちが良かった銘柄は利益確定売りに押されている面もある。また、半導体大手の米マイクロンが決算などを受け上昇し、為替の円高一服も加わり半導体株だかが相場の後押しとなった。
今後、3月期決算企業の株主総会がピークとなり、企業の経営方針に投資家の関心が集まってくるとみられる。


出来高:6億0567万株
売買代金:9019億円
26日時点:一目均衡表では、株価が転換線を下放れた。


【注目された銘柄】
JDI(6740)
米アップルが同社を支援するとの報道が買い安心感を与え、急騰。
経営再建が進む期待も高まる。

【全市場値上がり上位】
1(3358)ワイエスフード+28.10%
2(2976)日本グランデ+22.26%
3(6740)ジャパンディスプレイ+21.67%
4(5612)日本鋳鉄管+20.69%
5(4113)田岡化学工業+16.77%
6(7869)日本フォームサービス+16.67%
7(9318)アジア開発キャピタル+16.67%
8(6890)フェローテックホールディングス+9.56%
9(5344)MARUWA+9.16%
10(1694)ニッケル上場投資信託+8.70%

【注目された材料】
SMBC日興証券は毎年10月に実施される日経平均株価の定期入れ替えの予想を発表。
除外候補に東京ドーム(9681)、採用候補ではカカクコム(2371)を挙げた。さらに業種バランスの調整が実施された場合には、除外候補として日本化薬(4272)、採用候補に任天堂(7974)、ZOZO(3092)を挙げている。任天堂(7974)が採用された場合にはみなし額面を500円に変更する可能性もみているもよう。

  

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市況概要2019-06-26

26日の東京市場は、107.22円安の2万1086.59円で引けた。
前日の米株市場の下落が嫌気されたことに加え、配当落ちの影響もあり、朝方から売り優勢となった。ただ、下値を売り崩すエネルギーにも乏しく、G20を控え様子見ムードで上にも下にも行きづらい展開だ。米中首脳会談待ちが継続している中、ファーウェイ関連に見直し買いが入ったが戻りは一時的とも窺える。米早期利下げ観測が後退したことはマイナスと見られたが、一方で円安が下支え要因。
参院選の日程が決定したことで、今後は選挙ムードにもなってくるもよう。海外勢は選挙の約1か月前から買い越す傾向にあるため、需給面でも注目となる。


出来高:9億3501万株
売買代金:1兆6814億円
25日時点:一目均衡表では、基準線と転換線共に横ばいを続け、強弱感の対立を示唆。


【注目された銘柄】
LIXILG(5938)
前日開催された株主総会で、前CEOの瀬戸氏が取締役に再任されてCEOに復帰する見通しとなった。経営トップの混乱を巡る問題が収束されると好材料視され、同社株は急騰。また、みずほ証券は投資判断を引き上げており、これも株価の押し上げ要因になっているもよう。

【全市場値上がり上位】
1(1689)天然ガス上場投資信託+50.00%
2(4572)カルナバイオサイエンス+28.25%
3(2338)ビットワングループ+25.72%
4(3825)リミックスポイント+20.30%
5(6190)フェニックスバイオ+18.56%
6(9471)文溪堂+18.20%
7(4597)ソレイジア・ファーマ+16.56%
8(5612)日本鋳鉄管+16.00%
9(5938)LIXILグループ+15.97%
10(2976)日本グランデ+15.56%

【注目された材料】
本日、臨時閣議が開かれ、参院選の日程を「7月4日公示、21日投開票」と決定した。安倍首相の政権運営実績が問われるほか、10月に予定される消費税増税の是非、「老後資金2000万円問題」を背景とした年金制度のあり方などが争点となり、参院選に向けて政策期待が高まるか注目となる。

  

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市況概要2019-06-25

25日の東京市場は、92.18円安の2万1193.81円で引けた。
朝方から方向感の定まらない展開は続き、為替のドル円も106円台とさらに円高進行したことで輸出関連銘柄を中心に売られた。中東情勢の緊迫感や中国株安、米株先物安を背景に、ややリスクオフムードに。
米中首脳会談が今月29日に行われる見通しが明らかになり、難航する米中貿易問題において何らかの合意に達し、追加関税を避けられるかどうかが焦点となる。


出来高:10億2985万株
売買代金:1兆7305億円
24日時点:一目均衡表では株価は雲下限を下回った。


【注目された銘柄】
カルナバイオ(4572)
同社は19年12月期営業利益予想で16.58億円の赤字から3.13億円の黒字に上方修正し、米医薬品会社と新規がん免疫療法で契約を締結したことが材料視され、ストップ高買い気配となっている。

【全市場値上がり上位】
1(8518)日本アジア投資+34.63%
2(7623)サンオータス+22.73%
3(2721)ジェイホールディングス+19.61%
4(6562)ジーニー+18.87%
5(2976)日本グランデ+18.43%
6(6166)中村超硬+18.02%
7(7895)中央化学+16.67%
8(4572)カルナバイオサイエンス+16.45%
9(1683)One ETF 国内金先物+12.35%
10(6194)アトラエ+10.31%

【注目された材料】
G20首脳会議・米中首脳会談前に手詰まり状態の中、後場にかけて下げ幅を拡大させた要因が、トランプ大統領が日米安保条約を不公平だとして不満を示し、破棄の考えを側近に示していたことを米ブルムバーグ通信が伝えた。これを受け、先物の仕掛け的売りは誘い下落幅を大きくした可能性はあるが、実際に措置が取られたわけではないため、市場の様子見ムードに変わりはない。しかし万が一、条約破棄となるとアジア太平洋地域の安全保障に役立ってきた日米同盟を危うくしかねない。

  

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市況概要2019-06-24

24日の東京市場は、27.35円高の2万1285.99円で引けた。
前週末の米株市場の下落を背景に朝方は35円安で始まったが、その後、売り一巡と米株先物指数の上昇アジア市場菜堅調な推移を手掛かりに、小幅ながらも上昇した。G20首脳会議などの重要イベント前に投資家は手控えムードで、日経平均は薄商い続く。
為替のドル円は107円台前半の円高水準で日米格差は広がるが、投機筋の動きからは急速な円高は見込めない。
米中貿易協議の進展期待が高まる一方、米国とイランをめぐる中東の緊張の進展なしなど上値を追いづらい環境であり、売買代金も今年最低レベルの閑散相場となった。


出来高:8億3001万株
売買代金:1兆4115億円
21日時点:一目均衡表では雲下限(21514.07円)が上値の壁となり、21500円付近での売り圧力の強さ確認。


【注目された銘柄】
コロプラ(3668)
同社は21日、従業員2名がセールスランキング操作を目的に自社費用850万円を使用してスマホアプリ「最果てのバベル」に課金することを取引先に依頼したとし、同社の信用の失墜から嫌気売りされ、大幅続落となった。

【全市場値上がり上位】
1(6628)オンキヨー+39.62%
2(8518)日本アジア投資+27.62%
3(6563)みらいワークス+20.96%
4(7895)中央化学+20.00%
5(4657)環境管理センター+19.87%
6(3111)オーミケンシ+16.99%
7(6166)中村超硬+16.84%
8(7062)フレアス+14.67%
9(6096)レアジョブ+14.63%
10(3260)エスポア+13.47%

【注目された材料】
24日、仮想通貨ビットコインは一時、1万1000ドルの大台に乗せた。1年3ヶ月ぶりの高値圏で、リミックスポイント(3825)やメタップス(6172)など関連銘柄が堅調な動き。

  

なお、この情報を無断で転記することを禁止します。