市況概要2019-04-19

19日の東京市場は、110.44円高の2万2200.56円で引けた。
イースター前にも関わらず、2万2000円台は保ちしっかりした動き。週末ということもあり、大引けにかけ伸び悩んだが、前日の下げの半分は取り戻したような形となった。ファーストリテ(9983)のようなねがさ株や任天堂(7974)が中国向けの新しい販路拡大をするなどが日経平均をしっかり押し上げた。
日系レバ(1570)の信用売りが積み上がっていること、ファーストリテ(9983)の信用買い残が増えているが、10連休前に買戻しの動きが広がれば日経平均の戻りに弾みがつくかもしれない。


出来高:9億2898万株
売買代金:2兆0208億円
18日時点:日足の一目均衡表でも、基準線と転換線が上昇から横ばいに変化。買い手優勢の局面を保ったままでの上げ一服の形状。


【注目された銘柄】
任天堂(7974) テンセントと協業し、「スイッチ」を中国で発売へ。
中国のテンセントが同社の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」をゲームソフトとともに流通させることについて、中国広東省当局が認可したことが急反発につながっている。本日の相場をけん引しており、関連銘柄のシライ電子(6658)やホシデン(6804)も株価上昇している。

【全市場値上がり上位】
1(3823)アクロディア+35.09%
2(3930)はてな+19.05%
3(4316)ビーマップ+18.94%
4(4657)環境管理センター+18.22%
5(4308)Jストリーム+17.58%
6(4435)カオナビ+15.73%
7(3912)モバイルファクトリー+15.62%
8(6563)みらいワークス+15.35%
9(6804)ホシデン+15.03%
10(7974)任天堂+14.12%

【注目された材料】
18日発表された米経済指標では、3月小売売上高が素養を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少し、NYダウやS&P500は買いが先行した。
来週は23日に日本電産(6594)の決算発表があり、内容次第で翌日以降のキーエンス(6861)などの流れを変えていくかどうかというところで注目だ。

東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/04/19
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市況概要2019-04-18

18日の東京市場は、187.85円安の2万2090.12円で引けた。
日経平均は、5日連続上げで590円の上昇をしており、休暇前の海外投資家中心に利益確定売りが広がった。特に、米ヘルスケア株安が日本にも波及し、薬品株は全面安であったが、アメリカでは薬価引き下げの議論も盛り上がっており、トランプ大統領も引き下げを支持する姿勢でおり、引き下げになれば国内の薬品株もさらに影響を受ける可能性があり後場にかけても大幅な売りに押された。
かんぽ生命(7181)は6日続落、売り出し価格を下回り、需給悪化で個人の懐は冷え込む状況になっている。
半導体株が比較的堅調で、中国経済期待も下支え要因とはなっているといったところだろう。
今、気掛かりなのは日経平均への寄与度が大きいファーストリテ(9983)の大幅な値上がりに支えられた相場である。
TOPIXの戻りの鈍さ、NT倍率の上昇で日経平均だけ強さが目立つ「いびつな相場」感は否定できない。
5日以降のファーストリテ(9983)の上昇で日経平均は300円程度押し上げられており、今後海外のヘッジファンドが利益確保を狙う為、225先物やファーストリテ(9983)の持ち高解消の動きになる可能性もある。
需給に起因した株価急落に備える必要もあるのではないだろうか。


出来高:11億8826万株
売買代金:2兆2288億円
17日時点:5、25、75日の各移動平均線が上昇を続けたこともあり、買い圧力の強さを確認。


【注目された銘柄】
米株市場では2020年の米大統領選に向けて、民主党議員が提唱する国民皆保険制度が経営の足かせになる不安が台頭し、ファイザー病める久那土製薬大手株が売りに押され、それに連動し、国内の薬品株、武田(4502)、塩野義(4507)、第一三共(4568)、アステラス薬(4503)などが全面安となった。

【全市場値上がり上位】
1(3823)アクロディア +28.09%
2(4657)環境管理センター+22.28%
3(4596)窪田製薬HD+18.74%
4(4592)サンバイオ+17.46%
5(4575)キャンバス+15.05%
6(7859)アルメディオ +14.72%
7(3479)ティーケーピー+13.49%
8(4800)オリコン+13.22%
9(9318)アジア開発キャピタル+12.50%
10(6632)JVCケンウッド+10.83%

【注目された材料】
石川製(6208)や細谷火工(4274)と言った防衛関連株の一角が上昇している。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が17日に、新型戦術誘導兵器の発射実験を視察したと18日の朝鮮中央通信が伝えたことで短期筋中心に買いが入り、上昇一服後は、じりじり水準を切り下げる展開であった。

東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/04/18
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市況概要2019-04-17

17日の東京市場は、56.31円高の2万2277.97円で引けた。
中国の経済統計にひとまず安心が広がり、一時上げ幅100円を超える場面もみせ、日経平均株価、TOPIXともに年初来高値更新しての推移となった。また、日米貿易交渉の初会合も無難に終わり、投資家心理改善に寄与したが、新規材料はなく、上値を追う動きは乏しかったため、大引けにかけてはこう着感のある動きとなった。
出遅れていた外需系銘柄がにぎわい、セクターとしては米株市場の流れを引き継いで金融株の動き、半導体SOX指数の動きで半導体株の動きが堅調であった。
225先物6月きりは小幅高。午前中に円相場を眺めて一時売られる場面もあったが、総じてもみ合いであった。


出来高:12億7095万株
売買代金:2兆3628億円
16日時点:日足の一目均衡表では、転換線と基準線が上向きを続けるなど上昇基調をキープ。


【注目された銘柄】
サンバイオ(4592)
17日、外傷性脳損傷による運動機能障害を持つ患者に対する再生細胞薬SB623の効果を米国脳神経外科学会において発表したことが伝わり、ストップ高買い気配の4010円まで株価を切り上げた。他のバイオ株にも流れが波及し、関連株の動きも堅調であった。

【全市場値上がり上位】
1(4592)サンバイオ+21.15%
2(1691)ガソリン上場投資信託+18.53%
3(4657)環境管理センター+15.81%
4(6572)RPAホールディングス+15.15%
5(2410)キャリアデザインセンター+14.30%
6(6264)マルマエ+13.39%
7(6338)タカトリ+12.31%
8(3835)eBASE+12.17%
9(4387)ZUU+12.03%
10(6182)ロゼッタ+11.97%

【注目された材料】
中国の2019年1-3月期実質GDPは前年同期比6.4%増と市場予想を小幅ながらも上回った。また、3月小売売上高や鉱工業生産なども軒並み予想を上回り、経済の回復が確認され、日経平均は上値を切り上げる動きをみせた。
また、2日間にわたり行われた日米貿易交渉では、事前に報道された内容以上の目新しい材料はなく、一旦は無難に通過。初会合では日本製自動車に対する厳しい応急もなかったため、自動車株への買戻しも入っている。ただし、来週の日米首脳会談もあるということで、上値を追う動きは難しいようだ。

東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/04/17
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市況概要2019-04-16

16日の東京市場は、52.55円高の2万2221.66円で引けた。
NYダウは反落したが、日経平均株価は大引けにかけても小高い水準で推移。TOPIXは反落。
買いあがる材料はなく、前日に2万2000円台回復後、前日終値を挟む形でプラス圏での推移であった。しかし、値上がり銘柄数698、値下がり銘柄数1346で下落数が圧倒的に多い。前週末のようにファストリテ(9983)が1銘柄で160円以上押し上げるような展開と同様だ。本日はファストリテ(9983)、KDDI(9433)、ソフトバンクG(9984)で90円以上押し上げており、これを除くとマイナス圏に沈む計算となる。
買い主体の外国人は休暇で投資控えることや、心理的節目の2万2000円への達成感や中国の経済指標、日米貿易協議の見極めなどで上値がどうしても重くなる中で、NT倍率の上昇が止まらず、12日時点で13.62倍と2000年以降で最高値であったが、16日で13.66倍と更に水準を切り上げている。
東証1部全体の動きと対比しても日経平均はやや行き過ぎの状況で、TOPIXは出遅れ感があり、いずれ反対方向に動くという見方もある。


出来高:10億5075万株
売買代金:2兆0929億円
15日時点:一目均衡表では、転換線と基準線が共に上向いた。


【注目された銘柄】
NTTドコモ(9437)・KDDI(9433)・ソフトバンクG(9984)
通信株が高い。15日NTTドコモ(9437)が携帯電話の通信料金を6月から最大で4割引き下げると発表。発表内容は従前発表にほぼ沿ったものであったが、月々サポートの廃止などもあり、懸念されていたほどの競争激化にはならないと見方が広がり、買いが先行したようだ。楽天(4755)参入後はKDDI(9433)が優位になるという見方もある。

【全市場値上がり上位】
1(3479)ティーケーピー+18.79%
2(8107)キムラタン+17.95%
3(4582)シンバイオ製薬+17.89%
4(6572)RPAホールディングス+17.70%
5(4440)ヴィッツ+16.40%
6(2884)ヨシムラ・フード・ホールディングス+15.82%
7(6366)千代田化工建設+15.50%
8(2461)ファンコミュニケーションズ+13.70%
9(3830)ギガプライズ+13.65%
10(9399 )ビート・ホールディングス・リミテッド+12.90%

【注目された材料】
ワシントンで開催中の日米貿易協議、初日は、物品の話が中心だったようで具体的な内容は2日目に議論される予定となっているもよう。昨年9月の日米共同声明に沿って今後の交渉を進めることを再確認したと、茂木氏は強調。日本は物品貿易などを中心に交渉を進める意向で、農産品の市場開放は、米国が離脱したTPPの水準を「最大限」とする構えの一方、米国は昨年末、交渉目的として「自動車の非関税障壁への対応」「為替」など22項目を列挙。米自動車業界にアピールするため、輸入数量制限といった強靭措置を求める可能性もある。
ドル・円は日本株高を背景に円売りで112円台に上昇する場面もあったが、日米貿易協議で為替条項が盛り込まれることが意識されており、模様眺めムードからドルは112円を下回る水準での推移となっている。

  

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市況概要2019-04-15

15日の東京市場は、298.55円高の2万2169.11円で引けた。
前週末の米株高や為替が1ドル=112円前後と円安進行を好感して、朝から買いが先行し、さらに中国の輸出入統計を反映し、日経平均株価は昨年12月4日以来の2万2000円超えとなった。さらに、TOPIXも6日ぶりの反発で年初来高値を更新。
電機や銀行、情報通信など時価総額の大きい主力業種や、人材関連のような出遅れ感のある銘柄に買いが入る中で、ややファンダメンタルズ的には弱めな様子も。今週は統計発表が目白押しで内容を見極めたいところで、本日から開催される日米交渉では為替動向の変化や関連するトヨタ(3116)の株価などに注視したい。


出来高:12億2562万株
売買代金:2兆3924億円
12日時点:日足ベースの一目均衡表では、転換線が上昇を続け、遅行線は株価を上回って強気シグナル発生を継続。


【注目された銘柄】
スズキ(7269)・大和ハウス(1925)
両社ともに不正、不適合の問題発表で年初来安値を更新している。
スズキ(7269)は、不適切検査によるリコールで800億円の特別損失を計上すると発表。
大和ハウス(1925)も、戸建てや賃貸住宅の一部で建築基準に関する不適合が見つかったと発表。直近では、レオパレスショックもあったこともあり、信用力の低下は大きいだろう。
どちらも先行き警戒感から嫌気され、大幅に値を下げる展開になっている。

【全市場値上がり上位】
1(7807)幸和製作所+22.99%
2(6182)ロゼッタ+21.12%
3(6532)ベイカレント・コンサルティング+20.35%
4(6064)アクトコール+18.99%
5(4585)UMNファーマ+18.39%
6(4577)ダイト+17.33%
7(3667)enish+15.38%
8(8095)イワキ+14.87%
9(3440)日創プロニティ+14.18%
10(8289)Olympicグループ+13.36%

【注目された材料】
15日からワシントンにて注目の日米貿易交渉が始まる。米側は、日本や中国、ドイツなど6カ国を「監視リスト」の対象にしており、為替を捜査していないかをチェックし、各国との貿易赤字を削減するためにドル高が進まないよう為替相場の動向に神経をとがらせている。そのため今回の会合では、日本が輸出で有利になるように意図的に為替相場を安くして円安に誘導するのを防ぐ為替条項を協定に盛り込む意欲を示している。一方、日本側は円相場が急変動した場合に通貨政策の自由度が損なわれかねないとして、導入に反対の姿勢を示している。

東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/04/15
ご確認ください。
☆為替条項を入れるか、どうか、という順番が先か????? 
  

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