市況概要2019-04-05

5日の東京市場は、82.55円高の2万1807.50円で引けた。
米中貿易協議の合意が近いことや、ドル円の上昇などを背景に、わずかだが買い優勢で始まり、後場にかけてこう着感の強い展開であったが、引けは3月4日以来およそ1か月ぶりに2万1800円台に乗せた。今夜の雇用統計を控え、様子見ムードが広がり、商いが乏しい展開だが2月より改善しているという見方もある。本日、中国市場は休場だったが中国株や、電子部品・自動車・海運などの景気敏感株が買われた。ただ実態映さぬ株高で、景気敏感株買い・内需売りは短期的かという見方も。


出来高:11億3774万株
売買代金:1兆1147億円
4日時点:日足ベースの一目均衡表では、転換線が上向いたほか、遅行線の株価に対する上方かい離幅も拡大しており、強気シグナルがやや大きくなっている。


【注目された銘柄】
ヨコオ(6800)が連日年初来高値を更新している。主力5G関連銘柄の上昇が波及しているようだ。要因としては、韓国の通信大手KTが2日に5Gの消費者向けサービスを5日から開始すると発表しており、米国でもベライゾン・コミュニケーションズが11日からシカゴとミネアポリスの2都市で5Gサービスを開始予定。日本でも総務省が10日に第1弾となる5G周波数の割り当てを行う見通しで、これらを背景に関連銘柄への関心が高まっている。

【全市場値上がり上位】
1(4712)KeyHolder+33.64%
2(1692)アルミニウム上場投資信託+33.01%
3(4433)ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス+24.27%
4(6666)リバーエレテック+23.42%
5(3083)シーズメン+19.53%
6(6281)前田製作所+19.00%
7(7777)スリー・ディー・マトリックス+18.71%
8(6279)瑞光+18.56%
9(6190)フェニックスバイオ+17.14%
10(4591)リボミック+16.78%

【注目された材料】
本日、内閣府が公表した2月の景気動向指数は、指標となる一致指数は98.8となり前月比0.7ポイント改善。4カ月ぶりの上昇となった。 同指数から機械的に決める基調判断は「下方への局面変化を示している」とし、前月から据え置いた。 先行指数は97.4で同0.9ポイント改善、6カ月ぶりに上昇した。

  

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市況概要2019-04-04

4日の東京市場は、11.74円高の2万1724.95円で引けた。
本日は上値の重さが目立った。明日には雇用統計を控えており、他にも見極めたい材料もあるため、積極的に買う流れはなく、様子見ムードが見られる。台湾半導体企業の増産報道を背景に、半導体や機械などに買いが入り、日経平均を支えたが、利益確定売りも徐々に増え、一時マイナス圏に沈む場面もあった。売買代金が増えるには強力な材料が必要となる。
外国人買いで来週末まで堅調も予想されるが、10連休前、4月末にかけ弱含みもみられるかもしれない。


出来高:12億2051万株
売買代金:2兆1147億円
3日時点:日足ベースの一目均衡表では、基準線と転換線が共に横ばいを続ける一方で、遅行線は株価を上回って強気シグナルを発している。


【注目された銘柄】
FJネクスト(8935)
通期連結業績予想と期末配当予想の上方修正を発表。投資用ワンルームマンションを首都圏で展開する同社は、不動産開発事業において、マンション販売が計画を上回って推移したことなどにより、売上高、利益ともに当初予想を上回る見込みとしている。想定以上の上方修正・大幅増配が好感され株価は急騰した。

【全市場値上がり上位】
1(1449)FUJIジャパン+23.24%
2(6190)フェニックスバイオ+20.69%
3(6697)テックポイント+20.19%
4(3498)霞ヶ関キャピタル+19.13%
5(2471)エスプール+18.76%
6(7061)日本ホスピスホールディングス+17.57%
7(9377)エージーピー+16.01%
8(4286)レッグス+15.77%
9(7271)安永+13.61%
10(7048)ベルトラ+12.81%

【注目された材料】
前日の米株式市場は、一部証券会社の買い推奨したAMDが約8.5%高と急伸したほか、台湾積体電炉製造(TSMC)が半導体の製造を加速させていると報じられ、マイクロン・テクノロジーやエヌビディアなど上昇。また、半導体株指数が過去最高値を更新するなど、ハイテク株にとっては追い風の状況となり、国内でも半導体株が軒並み高となっている。

  

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市況概要2019-04-03

3日の東京市場は、207.90円高の2万1713.21円で引けた。
前場は、前日終値を挟み、もみ合いでスタートした。米中貿易協議が最終合意に近づいていることや、3月の中国PMIも市場予想を上回るなどで市場心理も改善されたようで日経平均はファーストリテ(9983)中心に上げ幅を拡大した。中国経済指標の改善によって、景気敏感株の上昇が目立った。 米中合意が近いとなると次に市場は日米貿易に移るかどうか、また、今晩発表を控えている米ISMやPMI指数に注目したい。


出来高:12億9207万株
売買代金:2兆4166億円
2日時点:5日移動平均線は上向きを保ったものの、25日線は再び緩やかな下降に転じた。


【注目された銘柄】
ファーストリテ(9983)
同社は5%近い上昇、1銘柄で日経平均を100円以上押し上げた。3月の国内ユニクロ売上高速報を発表しており、3月の国内ユニクロ売上速報によると、既存店売上高は前年同期比4.5%増と2か月連続で前年実績を上回り、3月はUT、スウェット、春物アウターなどの春夏商品の立ち上がりが好調だったことが寄与したもよう。 また、株価に直接影響はしていないだろうが、少子化に伴い、「売り手市場」が続く中で初任給の引き上げや若手社員の賃金引き上げなどの待遇改善で人材確保を行う。

【全市場値上がり上位】
1(4766)ピーエイ+24.39%
2(1449)FUJIジャパン+21.11%
3(4424)Amazia+18.58%
4(6575)ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス+17.53%
5(7895)中央化学+17.22%
6(4274)細谷火工+14.10%
7(1400)ルーデン・ホールディングス+13.15%
8(9264)ポエック+12.60%
9(3723)日本ファルコム+12.55%
10(8918)ランド

【注目された材料】
英紙フィナンシャル・タイムズより、米中貿易協議が最終合意に近づいていると報じられた。これを受け、中国向けのウエートが高い機械や半導体関連が上昇した。 また、EU離脱問題をめぐり、メイ首相は離脱日の12日からの再延期を求める意向を示した。「合意なき離脱」の回避を狙うものの、打開のめどは立っていない。今後、再延期のためにEUの承認が必要となる。10日に開かれる特別首脳会議で対応を協議する予定だ。

  

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市況概要2019-04-02

2日の東京市場は、3.72円安の2万1509.03円で引けた。
朝方買い優勢後、徐々に上げ幅を縮小させ、マイナス転換。結局、米株高にもかかわらず、「寄り付き天井」となり、売りに押される展開となった。特段の売り材料はなかったが、前日まで連騰していた銘柄も多く、TOPIXに至っては取引時間中に今年の最高値まで上昇したことなども加えて利益確定売りの動きが出たようだ。週初の益出しと一部外国人の持ち高解消したとみられるが、来週前半までは警戒が必要か。また、4月アノマリー的な外国人買いが続くのか、そして日本の10連休に向けて見極めが必要となるであろう。


出来高:13億4353万株
売買代金:2兆3336億円
1日時点:25日線上で推移し、ローソク足はマドを空けて上昇したものの、より引けほぼ同値で長い上ひげを形成し、上値の重さを示唆した。


【注目された銘柄】
レイ(4317)
前日に新元号発表で令和となったことで名前が似ていることから、後場にかけて物色され、一時注目が集まったものの、買いは続かないと見られていた。しかし、本日、適正利益の確保やコスト管理の徹底、経費削減などの効果に加え、ポストプロダクション部門が好調だったため、19年2月期の営業利益を従来予想の6.20億円から8.96億円(前期実績5.76億円)に上方修正を発表。18年12月-19年2月に収益性の高いコンサート・舞台案件等の計上が集中したことも利益拡大につながる見通し。年間配当は従来予想の6.00円から8.00円(前期実績6.00円)に増額修正した。これらを背景にストップ高買い気配と急騰している。

【全市場値上がり上位】
1(1449)FUJIジャパン+26.76%
2(3825)リミックスポイント+26.14%
3(4317)レイ+23.60%
4(7709)クボテック+20.17%
5(6563)みらいワークス+18.40%
6(7063)エードット+17.00%
7(4875)メディシノバ +16.43%
8(3772)ウェルス・マネジメント+15.51%
9(9318)アジア開発キャピタル+14.29%
10(2338)ビットワングループ+12.57%

【注目された材料】
東エレク(8035)、アドバンテス(6857)、スクリン(7735)、SUMCO(3436)などの半導体関連株が上昇している。良好な米中経済指標を背景に世界経済の減速懸念が後退したことや、米インテルやエヌビディアなどの半導体関連が堅調となり、1日の米半導体SOX指数も上昇。米中貿易協議の進展期待から両国間の技術移転などをめぐる問題の解決、それに伴うハイテク戦争終結に向けた期待にもつながり、広範囲に見直し買いが広がっている。

東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/04/02
ご確認ください。
☆ご祝儀買いのあと。ドル円が要か?

  

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市況概要2019-04-01

1日の東京市場は、303.22円高の2万1509.03円で引けた。
日銀短観で景況感が大幅悪化と発表されるも、新元号発表で祝賀ムードの新年度相場は終日プラス圏で推移した。また、外部環境でも、米中貿易協議の進展期待、中国の経済指標改善を背景にした海外株高が好感された。中国景況感改善で需要拡大期待から半導体・機械株が高く、短期的には中国関連に買いが見込まれる。ただ、朝方はご祝儀ムードで一時500円近く上昇もしたが、引けにかけては利益確定売りに押されて伸び悩んだ。
225先物6月きりは買い先行後、利益確定売りに上値を抑えられた。


出来高:14億1919万株
売買代金:2兆4846億円
29日時点:一目均衡表では、基準線と転換線はともに横ばいをキープしたが、遅行線は株価の下方にとどまって弱気シグナル発生を継続。


【注目された銘柄】
AmidAHD(7671)
元号関連の同社は下落が目立つ。前週末時点で、市場では改元に向けた注目度が高まっていた。カワセコンピュータサプライ(7851)がストップ高、上場来高値更新やAmidAHD(7671)も一時ストップ高で買われるなど新元号関連株が軒並み高であったが、元号発表の本日は材料出尽くし感が広がったようで同社を含めた関連株は利益確定売りに押されている。

【全市場値上がり上位】
1(7022)サノヤスHD+28.57%
2(7271)安永+21.74%
3(4766)ピーエイ+21.37%
4(3753)フライトHD+18.92%
5(6730)アクセル+17.57%
6(9969)ショクブン+17.45%
7(2351)ASJ+17.23%
8(3230)スター・マイカ+16.11%
9(4595)ミズホメディー+16.06%
10(2911)旭松食品+15.89%

【注目された材料】
新元号発表で、薄れてしまっていたが、日銀が発表した日銀短観によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、大企業製造業が前回の昨年12月調査のプラス19から7ポイント低下のプラス12となった。2四半期ぶりの悪化となり、さらに、第2次安倍政権発足後では最大の悪化となった。輸出や生産が落ち込んで企業心理を冷やしており、米国と中国の貿易摩擦の影響が鮮明になってきた。
ただ、市場では「織り込み済み」と受け入れられていたため、相場への反応は限られた。

東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/04/01
ご確認ください。
☆新年度相場、216銘柄が新高値で、迷いなし、の売りか。新元号00 

  

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