市況概要2019-03-22

22日の東京市場は、18.42円高の2万1627.34円で引けた。
FOMC明けの日経平均は小動きとなった。
エーザイを中心に医薬品が押し下げ、米半導体大手マイクロンの決算発表の中で市場予想を上回る数値に加えて、メモリー市場が今年後半に回復との見通しを示したことが半導体株の上昇につながり、国内の半導体株が本日の東京市場の下支えとなった。
来週の見通しとしては、底堅い展開を予想も日米とも経済指標多く方向感が出づらいかというところと、FOMCを受けてドル円の基調に変化見られるかが注目されるだろう。物色も配当再投資、ディフェンシブ株の方へ向く可能性もある。


出来高:13億6559万株
売買代金:2兆6254億円
20日時点:日足の一目均衡表では、転換線が下向きから上向きに転じたほか、昨日上向いたばかりの基準線は急角度で上昇し、目先の上昇力の強さを示唆。
今後:チャート好転が鮮明になれば買い安心感高める。


【注目された銘柄】
エーザイ(4523)
同社と米バイオ医薬品大手のバイオジェンが21日に、軽度のアルツハイマー病患者らを対象とした治療薬候補化合物「アデュカヌマブ」の有効性と安全性を評価する試験結果に基づき、この治療法が効果を表す公算は小さいと判断されたため、後期臨床試験を中止すると発表。 両社は安全性に対する懸念が決定の理由ではないと付け加えた。バイオジェンの株価は一時28%急落し、エーザイ(4523)はストップ安、日経平均も55円ほど押し下げた。 この発表を受け、市場からの失望はかなり大きく、先行きの業績に対する不安も広がっている。野村證券も投資判断を従来の「バイ」から「リデュース」に格下げし、目標株価を「1万7000円」から「6000円」に大きく引き下げた。

【全市場値上がり上位】
1(6177)AppBank+28.99%
2(1676)貴金属バスケット上場投信+26.62%
3(6696)トランザス+25.94%
4(2656)ベクター+24.02%
5(3907)シリコンスタジオ+22.84%
6(3772)ウェルス・マネジメント+21.31%
7(6081)アライドアーキテクツ+17.61%
8(6067)メディアフラッグ+16.62%
9(5381)Mipox+16.56%
10(7868)廣済堂+16.55%

【注目された材料】
FRBが年内利上げ見送り等ハト派姿勢を示し、米長期金利が2.5%台に低下した上、日本の長期金利も下げている。日米ともに金利低下を受け、利ざや縮小懸念が広がり、メガバンクや地方銀行などの銀行株が下押した。

  

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市況概要2019-03-20

20日の東京市場は、42.07円高の2万1608.92円で引けた。
日経平均株価、TOPIXともに小反発であるが、FOMC後に方向感は見えてくるのか、展開が読めず膠着が続いている。FOMCの発表待ちの状態だが、利上げ見送りは想定内であり、逆に利上げの可能性の示唆もしくは材料出尽くしだと捉えられるとNYダウ下落を招く可能性がある。方向感がない中、個人投資家の物色動向先は直近のIPO、こういった相場に物色されやすいバイオ株、また、3月の権利確定に向けて株主優待として魅力がある株などに資金が向かいやすい。祝日明けの日本はどう受け止めるかポイントになるだろう。


出来高:11億4516万株
売買代金:2兆0863億円
19日時点:日足の一目均衡表では、転換線は加工を続ける一方で、4日を起点に18日まで横ばいだった基準線が上向き、強弱感の対立をうかがわせている。


【注目された銘柄】
そーせいグループ(4565)はノバルティスに導出したCOPD治療剤シーブリが中国で販売されると一部で伝わったようで、これを好材料に人気が集まった。

【全市場値上がり上位】
1(9973)小僧寿し+44.19%
2(3824)メディアファイブ+23.51%
3(3760)ケイブ+22.59%
4(3931)バリューゴルフ+21.95%
5(2351)ASJ+21.33%
6(3698)CRI・ミドルウェア+20.93%
7(3907)シリコンスタジオ+20.68%
8(4596) 窪田製薬HD+16.80%
9(3995)SKIYAKI+16.03%
10(4565)そーせいグループ+15.91%

【注目された材料】
米Googleはゲームストリーミングサービス「STADIA」を発表した。CRI・ミドルウェア(3698)は「STADIA」向けにミドルウェアを提供開始することを発表。一時ストップ高まで買われ、昨年来高値を更新した。他にもシリコンスタジオ(3907)、ガンホー(3765)なども恩恵を受けている。 逆に米Googleのゲーム事業参入表明によって競争激化が懸念されているのが任天堂(7974)やソニー(6758)だ。

東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/03/20
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☆まだはもうなり、もうはまだなり。延長の延長を重ねる各市場

  

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市況概要2019-03-19

19日の東京市場は、17.65円安の2万1566.85円で引けた。
売り買いともに動きづらい展開で相場の軸見当たらず材料待ちムードが強く朝方から利益確定売りが優勢であった。日経平均は米国との連動性薄まり、逆に経済的つながりなどで上海との連動性が目立つ。この日も中国株は上げ一服感が見られ、東京市場は下げ幅縮めるも、買いは強まらなかった。
相次ぐIPO選別色強まっており、KHC(1451)は住宅関連と、内容的に人気化しにくく、この日だけでも3社の新規上場があったため、今年初の公開価格割れとなった。
225先物6月きりは4営業日の小反落となった。


出来高:11億0401万株
売買代金:1兆8954億円
18日時点:RSIは48.42%から52.70%と小幅上昇にとどまっており、過熱感なく日経平均が続伸したことを示した。


【注目された銘柄】
ZOZO(3092)が3日ぶりの急反落。JPモルガン証券が同社の投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に格下げし、目標株価を2700円から2300円の引き下げをしたために先行き警戒感が高まった。

【全市場値上がり上位】
1(5610)大和重+29.27%
2(3961)シルバーエッグ+24.52%
3(6658)シライ電子+23.53%
4(4380)Mマート+20.68%
5(4596)窪田製薬HD+20.19%
6(3474)G−FAC+19.28%
7(3113)Oak+18.92%
8(3469)デュアルタップ+15.67%
9(7565)萬世電機+15.24%
10(4428)リンク+14.86%

【注目された材料】
ドイツ銀行とコメルツ銀行が合併交渉を進めていると正式に表明し、欧州関連株高につれ高し、18日の米株市場でゴールドマン・サックスやシティグループなど金融株が上昇。また、米長期金利が2.6%台への上昇や3月決算期末の関係で配当権利取りの動きも加わり、その流れが波及し、メガバンク株や生損保株が強含みであった。

  

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市況概要2019-03-18

18日の東京市場は、133.65円高の2万1584.50円で引けた。
薄商いの中、日経平均は続伸。テクニカル要因もあり短期的な買いが中心かという見方もある中、主に米SOXの上昇から半導体関連銘柄が牽引する形となり、前週末の米株市場の上昇、米先物指数の上昇や為替のやや円安進行、中国・上海株の堅調な値動きなども支援材料となったようだ。注目はFOMCであり、パウエル議長がよりハト派発言をすればそれはマーケットにとってプラスになるであろう。東京市場は21日が春分の日で祝日ということもあり、海外の動きに注目が集まるだろう。売買代金は相変わらず盛り上がりを欠くが、戻り高値(約2万1860円)到達への期待も徐々に高まっているところか。


出来高:10億3392万株
売買代金:1兆9134億円
5日×13日:ゴールデンクロス近い


【注目された銘柄】
東エレク(8035)、アドバンテス(6857)、SUMCO(3436)、スクリン(7735)、ディスコ(6146)など、半導体関連株が高い。前週末の米株市場で、半導体ブロードコムが発表した2018年11月~19年1月期の1株当たり利益が市場予想を上回り、19年通期の売上高について市場予想を上回る水準に据え置いたことが好感され、株価は急伸した上、半導体SOX指数も大幅高となったことが東京市場にも波及した模様。

【全市場値上がり上位】
1(3010)価値開発+27.78%
2(3931)バリューゴルフ+26.32%
3(4380)Mマート+26.06%
4(1675)パラジETF+25.79%
5(3665)エニグモ+22.88%
6(5964)洋刃物+22.73%
7(4591)リボミック+20.27%
8(1711)省電舎HD+19.85%
9(3995)SKIYAKI+19.53%
10(6969)松尾電機+18.66%

【注目された材料】
19日から2日間開かれるFOMCは、これまでのパターンを見ると現状維持の可能性が高く、政策金利の据え置きがコンセンサスとなっている。パウエル議長率いる金融当局が、金融政策の運営姿勢を変化させてきていることもあり、コンセンサスとは言え、米国市場は利上げ見送りを評価する可能性がある。米国市場の底堅い値動きが、日本株市場にとっても安心感につながろう。
以下、専門家の見解だ。

*今回のFOMCのポイント*
・ドットチャートの変化
・景気見通しの変化(キーポイント)
・パウエル議長の記者会見
・バランスシートの縮小計画(これは既に年内で縮小は停止することは言及済み)

*想定されるシナリオ*
~株式市場は好感~
・ドットチャートは引き続きあと1~2回の利上げ
・景気見通しは引き続継良きもしくは若干の下方修正
・しかしパウエル議長の記者会見ではハト派発言
~株式市場は失望~
・ドットチャートで利下げを示唆
・景気見通しを下方修正
・パウエル議長の記者会見の内容が混乱


  

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