1日の東京市場は、217.53円高の2万1602.69円で引けた。
前日の米国市場は下落したが、10-12月期GDP速報値が予想を上振れしたことで米国景気の底堅さが確認され為替も円安に振れた。そのため、東京市場はそれを追い風に、輸出関連株中心に買い戻しが入り、急反発。個人主導相場で新興市場も反発しているが、出来高・売買代金ともに上値を突破するほどの活況がない。来週末はメジャーSQ算出日も控えているので新規材料待ちの中では模様眺めムードが続くのかもしれない。


出来高:11億4848万株
売買代金:2兆0623億円
一目均衡表は雲上推移。


【注目された銘柄】
アンリツ(6754)が大幅高で18年ぶりに高値圏突入している。同社は5G関連株の代表格だが、高値を付けて以降、調整を強いられていた。調整一巡感に加え、同社が製造する携帯端末の送受信特性、パフォーマンスなどの規格適合を確認するためのテスター「ME7873NR」が、「5G RFコンフォーマンステスト」でスプリアス試験のGCF認証を取得したことを発表し、5G向けの計測機器の需要拡大が見直され買い気に向かった。

【全市場値上がり上位】
1(1728)ミサワホーム中国+34.78%
2(3390)INEST+27.63%
3(3032)ゴルフ・ドゥ+26.32%
4(3849)日本テクノ・ラボ+24.45%
5(3772)ウェルス+23.17%
6(8202)ラオックス+22.38%
7(4389)プロパティデータバンク+18.49%
8(7050)フロンティアインターナショナル+17.67%
9(6573)アジャイル+15.96%
10(9820 )エムティジェネックス+15.63%

【注目された材料】
今日から3月1日、新元号の発表までちょうど1ヶ月前となる。皇位継承に伴い、ゴールデンウィーク初の10連休とあって、その対応に追われる企業、恩恵を受ける企業と様々だ。すでに周知のとおりだが、旅行関連の銘柄はまだ熱そうで短期筋の資金が今後も流入してくるかもしれない。現在は、ネットでの予約が多いので、オープンドア(3926)、アドベンチャー(6030)、エボラブルアジア(6191)、旅工房(6548)、ベストワンドットコム(6577)、最近上場したベルトラ(7048)などの銘柄は個人的にも注目している。

  

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28日の東京市場は、171.35円安の2万1385.16円で引けた。
前日の米国市場ではダウ工業株30種平均が下落するなど株高の勢いにやや陰りが見られ、東京市場も終日売り優勢の展開となった。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は中国との貿易協議についてけん制的な発言をしたことで米中協議への楽観が後退したことや、鉱工業生産指数が予想以上の低下を見せたことも売り圧力になったようだ。新たな材料がないと一段の上昇は見えない。


出来高:13億0122万株
売買代金:2兆4480億円
一目均衡表は雲上推移。


【注目された銘柄】
大東建託(1878)は急反落。同社をめぐり、アパートのオーナー契約に至らなかった場合に申込金が返金されないなどの相談が数十件相次いだとして、「消費者機構日本」では、契約実態把握のため情報提供を呼びかけた。同社では、現在返金に応じているが、今後の信用力低下やトラブル自体が嫌気売り要因となっている。

【全市場値上がり上位】
1(1685)ETFSエネルギー上場投資信託+44.74%
2(3047)トラックワン+28.57%
3(4970)東洋合成+25.80%
4(4389)プロパティDBK+22.46%
5(7426)山大+18.75%
6(3498)霞ヶ関キャピタル+18.59%
7(9820) MTジェネック+18.52%
8(5697)サンユウ+17.94%
9(3839)ODK+17.90%
10(6094)フリークアウト+16.96%

【注目された材料】
米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は中国との貿易協議についてけん制的な発言をしたことで米中協議への楽観が後退した。また、経済産業省が今日発表した1月の鉱工業生産指数速報値は前月比3.7%の低下となり、マイナスは3ヶ月連続となった。これらを背景に東京市場では電気機器や精密機器、機械株が下落。日経平均のマイナス寄与度上位にはファナック(6954)、東エレク(8035)、安川電(6506)などが続いている。

本日はこんなお話をしていました。
東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/28ご確認ください。
☆チャートを読むということと、実際にポジションを建てる計画は一致しない。 

  

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27日の東京市場は、107.12円高の2万1556.51円で引けた。
見極めたい重要イベントや経済指標が控えているために、機関投資家など様子見姿勢であるが、FRBのパウエル議長の議会証言では当面の利上げ見送り観測や、アジア株式市場の堅調な動きが材料となり、株高へとつながった。特に個人投資家中心に東証マザーズも活況であり、午後にかけては、株価指数先物にまとまった買いが入ったことで安心感が広がった。出遅れ感の強い医薬品などの値上がりが目立つ一方で、機械株は中国市場のシェア低下を背景に米系証券会社の投資判断の格下げなどが要因で下落している。


出来高:12億3574万株
売買代金:2兆3924億円
ローソク足は陽線を引き、終値は5日線やや上。5日線、25日線は上向きを維持。
一目均衡表では、日々線は雲上方となっている。


【注目された銘柄】
バイオ株人気のきっかけとなったアンジェス(4522)は利益確定売りに押されつつ、押し目買いも入っている。そのまま資金を新たなバイオ株にシフトさせており、何か個別で特別な材料があったというよりも、海外情勢や為替の影響を受けにくいといった理由でラクオリア創薬(4579)をはじめとしたバイオベンチャー関連が全面高となっている。

【全市場値上がり上位】
1(4777)ガーラ+30.19%
2(6067)メディアF+24.90%
3(9399)ビート+24.64%
4(4579)ラクオリア創薬+23.68%
5(3498)霞ヶ関キャピタル+22.84%
6(2436)共同PR+21.57%
7(4596)窪田製薬HD+21.11%
8(3909)ショーケースTV+20.24%
9(3824)メディアファイブ+20.20%
10(5698)エンビプロHD+19.35%

【注目された材料】
市場ではバイオ株の人気に続いてIPO人気も個人投資家中心に集まっている。前日上場したリックソフト(4429)が公募価格の4000円を2倍超えする初値を付けた。本日上場の東海ソフト(4430)も買い注文が殺到しており、公募価格1500円に対し、初値はこちらも2倍近い初値を付けた。 機関投資家が様子見姿勢のためか、相変わらず東証1部の売買代金は低調のままである。しかし、サンバイオショックでの痛みもだいぶ和らいできた個人投資家はバイオ株やIPO人気に投資意欲を見せており、個人の主戦場となる東証マザーズには資金が流入しているようだ。

本日はこんなお話をしていました。
東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/27ご確認ください。
☆投資の世界へようこそ!1 

  

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26日の東京市場は、78.84円安の2万1449.39円で引けた。
前日の米国株高と為替が111円台と円安進行したことで朝方は買い優勢に。しかし、今週も重要イベントを控えていることもあってか相変わらず薄商い相場が続いており、前場半ばから為替の110円台後半上昇と米国株先物の下落によりマイナス転換。後場に入ると、米中協議はさすがに一度織り込んだという見解もあって、100円以上の下げ幅も見せた。ただし、大きく下げるような相場でもないため、大引けにかけては下げ渋り、上値を追うために材料を探しているような手探り状態と重要イベントを見極めたいという様子見姿勢が入り混じっているような感じであった。


出来高:10億7847万株
売買代金:1兆8969億円
25日時点:ボリンジャーバンドでは上向きの+2σの直下で引け、レンジの上方拡張を示唆。RSI(9日)は82.95%から77.01%に下落したものの、依然として高い水準にあり、利益確定売りや戻り売りの増加が警戒されるチャートであった。
本日は、一目均衡表では、日々線は雲上限を維持。


【注目された銘柄】
市場の注目株の上位はほとんどバイオ株が占めている。バイオ株以外で値上がり上位にきている一つが鉄人化計画(2404)で本日ストップ高している。材料となったのは、前日に発表したエボラブルアジア(6191)との業務・資本提携だ。若年層をターゲットに首都圏の繁華街に多くテンポが展開されている「カラオケの鉄人」の特性を活かし、エボラブルアジア(6191)のオリジナルキャンペーンなどを継続的に実施することなどが狙い。シナジー効果を期待して事業成長を加速させていくという考えは買い人気を集めている。

【全市場値上がり上位】
1(4596)窪田製薬HD+26.76%
2(2404)鉄人化計画+24.92%
3(3691)リアルワールド+21.19%
4(2144)やまねメディカル+20.94%
5(3071)ストリーム+18.82%
6(9361)伏木運+18.42%
7(4425)Kudan+17.32%
8(4838)Sシャワー +17.27%
9(4563)アンジェス+14.98%
10(5698)エンビプロHD+14.81%

【注目された材料】
バイオ株はサンバイオショックが波及して、軒並み値を崩す銘柄が相次いでいた。しかし、先週からアンジェス(4563)が開発している遺伝子治療薬の話題で同社の株価は急騰し、連日大きく値を飛ばしていることで、この人気がバイオ株に広がっており、アンジェス効果の物色人気は集中している。同社は米系機関投資家により空売り残高が急増しており、反動安も懸念されているが、バイオ関連自体は新薬開発の思惑や製薬会社を交えた合従連衡の動きを株価に反映させる銘柄が今後も出てくる可能性がある。
また、石油株は全面安となっている。トランプ大統領が自身のツイッターで「原油価格は高すぎる。OPECは落ち着いてほしい。」と投稿したことがWTIの大幅反落につながり、その流れを引き継いでいることが要因だ。

本日はこんなお話をしていました。
東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/26ご確認ください。
☆ドル円が全く止まった。ボラティリティ最低は何を意味するのか?
☆ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 相場も同じこと。 

  

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25日の東京市場は、102.72円高の2万1528.23円で引けた。
24日に米中閣僚会議が終了したが、本日取引開始前にトランプ大統領がツイッターで、両国が3月1日に設定した交渉の期限を延期する意向を投稿したことで、米中貿易協議への安心感が広がり、電機株や半導体株中心に買い優勢となった。買い一巡後は、上値が重く一進一退の動きとなった。低調な商いの中、昨年上場したソフトバンク(9434)によって心配されていた今年最初のIPOが、好調のスタートを切れた。そのため、新興市場は比較的活況であり、個人投資家主導相場の様相が強い。


出来高:10億5731万株
売買代金:1兆9870億円
昨年10月から12月末にかけて下落した値幅の半値戻し水準にあたる2万1713円を突破できれば一段の株価上昇が期待される。
日足ベースの一目均衡表では、日々線は雲上限で推移し、転換線も上昇が続く。
引き続き買い手優位。


【注目された銘柄】
22日新規上場の、識学(7049)の初値は公募価格比約2.5倍の4550円であった。今年初のIPOということと、公開規模が約7億円程度と小型であったことが投資家の人気を高めたようだ。
また、上限100万株(330億円)の自社株買いと1000万株(発行済み株式総数の7%)の消却の実施を発表した任天堂(7974)は、消却規模の大きさと1株当たり利益の向上を見越して4営業日の続伸となっている。

【全市場値上がり上位】
1(1447)ITbookHD+22.54%
2(2926)篠崎屋+21.84%
3(4588)オンコリスバイオ+21.51%
4(6063) EAJ+20.16%
5(6237)イワキ+19.10%
6(4022)ラサ工+18.89%
7(5698)エンビプロHD+17.39%
8(4316)ビーマップ+17.01%
9(4563)アンジェス+16.95%
10(2385)総医研+16.03%

【注目された材料】
22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が小惑星りゅうぐうへの着陸に成功したことを発表した。地球に試料を持ち帰り、太陽系誕生の謎を解き明かすことを目指す。小惑星に着陸、上昇した探査機は2005年に小惑星イトカワへ着陸した初号機に続く快挙となり、今後の日本の宇宙開発への期待が膨らんでいる。はやぶさ2の製造や部品を手掛けた関連銘柄は弊社でも以前推奨したNTN(6472)や、明星電気(6709)、富士通(6702)、NEC(6701)、古河電池(6937)などがあり、小幅ながらも上昇している。

本日はこんなお話をしていました。
東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/25ご確認ください。
☆中国が乗り気でない、壁、通貨市場への不介入についての同意は、ドル円にとって何を意味するか?

  

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