21日の東京市場は、38.72円安の2万1425.51円で引けた。
日経平均は5日ぶりの反落、小幅安で大引けを迎えた。週初から4日続伸の為、週末を控えて利益確定売りが出やすいタイミングであった。前日の米株市場も経済指標の弱さから下落、新規の買い材料もないため、ポジション調整する投資家も多かったのだろう。ただ、米中貿易協議への期待だけが下値を支えており、商いの少なさも加わって下げ幅はさほど広がらなかった。米中関係の期待もありつつ、来週には米朝会談も日程に入ってくるので今週と同じような動きをするか、どうか・・・というところである。


出来高:9億8867万株
売買代金:1兆8245億円
日足ベースの一目均衡表では、日々線は雲上限で推移。
引き続き買い手優位。


【注目された銘柄】
本日上場の、組織マネジメント理論「識学」を使ったコンサルティングサービスなどを手掛ける識学(7049)は今年初のIPOということもあり、投資家の注目度は高かった。公募価格1800円、朝方から大幅な買い気配で、4140円買い気配のまま取引を終えた。同社の人気でIPO銘柄の需給不安は解消されたようだ。

【全市場値上がり上位】
1(8105)堀田丸正+29.55%
2(4022)ラサ工+25.00%
3(3824)メディアファイブ+24.15%
4(3996)サインポスト+22.12%
5(7612)Nuts+21.21%
6(3970)イノベーション+20.75%
7(4563)アンジェス+20.41%
8(2459)アウン+20.16%
9(3842)ネクストジェン+18.04%
10(3498)霞ヶ関キャピタル+17.82%

【注目された材料】
米キーサイト・テクノロジーは21日に市場予想を上回る決算を発表し、トランプ大統領のツイッターでは米国内の通信会社が5Gの通信網を早期に整備するよう求めるコメントが投稿され、これを受け東京市場の5G関連銘柄が上昇している。アンリツ(6754)、サイバーコム(3852)、ネクストジェン(3842)、NEC(6701)などが高い。

本日はこんなお話をしていました。
東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/22ご確認ください。
☆一度システム、戦略を尋ねてみたい。遠方の方へ。

  

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21日の東京市場は、32.74円高の2万1464.23円で引けた。
昨日は後場にかけて失速していったが、本日は逆に利益確定売りのため、売り優勢の取引が、午後は「米中貿易交渉で六つの覚書が準備されている」とロイター通信が報じたことで、弱含みだった米先物や中国の主要株価指数が上昇し、225先物も強含み、日経平均も2万1500円を超える場面があった。ただ、新規材料がないため、上値は重かった。短期資金はベルトラからバイオ株に移ったような流れとなり、ソフトバンク(9984)が裁定取引を絡め方向感の定まらない不安定な動きをしている。


出来高:12億0320万株
売買代金:2兆2414億円
25日線や75日線は上向きを続け、強地合いの継続を示唆する形。
一目均衡表では、日々線は雲上限との上方乖離幅をさらに拡大。


【注目された銘柄】
コマツ(6301)が3日ぶりの反発となっている。20日の米国市場で建機大手キャタピラーが3.3%と急伸したことでコマツにも連想買いが入ったという見方がある。また、同社が開発、製造を手掛けてきた自衛隊の車両に関し、開発コストに見合う利益が見込めないために新規開発事業を行わない意向を防衛省に伝えたことも報じられており、これが収益力強化に向かう動きとみられ、買いにつながっている。米林業機械メーカーのティンバープロを4月に買収するとも発表もしている。

【全市場値上がり上位】
1(4597)ソレイジア・ファーマ+31.25%
2(7612)Nuts+25.71%
3(3824)メディアファイブ+22.12%
4(6096)レアジョブ+17.60%
5(2176)イナリサーチ+17.46%
6(4563)アンジェス+15.75%
7(4582)シンバイオ製薬+15.60%
8(2931)ユーグレナ+15.27%
9(9318)アジア開発キャピタル+14.29%
10(4398)ブロードバンドセキュリティ+14.04%

【注目された材料】
短期資金がバイオ株に向かっている。体内に遺伝子を入れて病気を治す「遺伝子治療薬」が今年5月にも日本で初めて登場する見込みとなったと、日経新聞で報じられた。厚生労働省の専門家会議で、薬事承認の手続きに基づき足の血管再生では東証マザーズに上場しているアンジェス(4563)が開発した遺伝子治療薬「コラテジェン」が承認され、株価もストップ高買い気配。この人気が波及してサンバイオ(4592)、シンバイオ薬(4582)、タカラバイオ(4974)などが上昇している。

  

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20日の東京市場は、128.84円高の2万1431.49円で引けた。
引き続き米中貿易協議の進展期待から買いが優勢で、為替相場も円安基調であったことも加えて東京市場前場は前日比192円高の2万1494まで上昇した。後場にかけて利益確定売りの方が強くなり伸び悩んだが3日続伸した。なんにせよ、協議前で様子見の姿勢が強く、商いも薄い。海外勢の売買は目立たず、個人投資家らの個別物色が中心であった。


出来高:11億6836万株
売買代金:2兆0922億円
一目均衡表では、日々線は雲上限を上放れて推移。
転換線と基準線が共に上向きを続けて強地合い。


【注目された銘柄】
テラ(2191)は久しぶりに出来高238.5万株と商いが膨らみ、高値は前日比42円高の292円まで上げた。前日に業務提携先である台湾のVB社が同社の技術及びノウハウを用いたがん治療用細胞の下降を開始し、実施件数に応じたロイヤルティーを受領することが発表され、これが材料となった。 ただ、今回の件は19年12月期の連結業績への影響は既に織り込み済みのため、株価も日計り商いが中心のようで買い一巡後は上げ一服している。

【全市場値上がり上位】
1(3824)メディアファイブ+22.94%
2(2176)イナリサーチ+21.16%
3(7048)ベルトラ+16.97%
4(2721)JHD+16.29%
5(4591)リボミック+15.87%
6(1436)フィット+15.55%
7(4596)窪田製薬HD+14.02%
8(7033)MSOL+13.38%
9(4235)UFHD +13.16%
10(9980)MRKHD+13.16%

【注目された材料】
WTOが19日に発表した「世界貿易見通し指標(WTOI)」は96.3と約9年ぶりの低水準であり、貿易摩擦の緩和を急ぐ必要性を浮き彫りにしている。米中関係の進展期待があるうちは動きも堅調であろうが、市場も慎重に様子を見ながらの動きである。 また、本日の相場には全く影響していないがEU離脱については、メイ首相はEUの行政機関である欧州委員会のユンケル委員長と20日にブリュッセルで会談することになっている。最大の懸案であるアイルランド国境の「バックストップ(安全策)」の恒久化回避に向けて、法的拘束力を伴う修正が得られるかどうかを左右する重要なチャンスと英政府が受け止める一方でEU当局は直ちに打開できる見通しは見えないと考えているようでこちらも注目はしておきたい。

  

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19日の東京市場は、20.80円高の2万1302.65円で引けた。
本日は、米株市場が休場だったため海外勢不在の中、手掛かり材料もなく、前日の終値近辺で方向感の定まらない値動きが終日続いた。為替相場も小幅な動きにとどまり、東証1部の売買代金が2兆円割れの低水準であった。米中貿易協議は21日からの開催となり、期待感は残りつつ内需関連株に偏った物色動向をみせた。225先物3月きりは弱含みに推移し、オプションもコールとプット共に模様眺めの様相であった。


出来高:10億6605万株
売買代金:1兆8570億円
日足チャートでは18日の上昇で75日移動平均線を上抜け、戻り歩調が続いているように見える一方で、週足チャートは、13週、26週、52週共に下向きで中長期的な基調はまだ好転とは言えない。


【注目された銘柄】
日経平均構成銘柄など大型株の取引が少ない分、少ない材料株の動きが目立ちやすいようで、有名アパレルの出品取りやめや急速な業績悪化が話題のZOZO(3092)や5G関連銘柄の代表格であるアンリツ(6754)、好調な決算のベルトラ(7048)といった時価総額が1兆円に満たない銘柄も代金ランキング上位に入ってきている。

【全市場値上がり上位】
1(9629)ピー・シー・エー+23.14%
2(9425)日本テレホン+17.90%
3(1380)秋川牧園+16.24%
4(3824)メディアファイブ+15.74%
5(6045)レントラックス+15.04%
6(4425)Kudan+14.75%
7(6096)レアジョブ+13.77%
8(6944)アイレックス +13.73%
9(8848)レオパレス21+12.44%
10(2467)バルクHD+12.36%

【注目された材料】
新規材料に欠け、主力株が上昇一服となる中で、物色の矛先が内需系の中小型株に向いている。本日は、厚生労働省の専門部会が、iPS細胞を使って脊髄損傷を治療する慶應義塾大学の臨床研究を了承したというニュースが報じられ、iPS細胞や再生医療に関連した銘柄が上昇している。事故などで傷ついた神経を再生、失った運動機能や感覚の回復を目指すなど現代医学では歯が立たない怪我への根本的な治療を見据えており、本格的な再生医療の試金石として株式市場でも注目が高い。

本日はこんなお話をしていました。
東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/19ご確認ください。
☆市場には、虚数解しか、存在しない。だから、矛盾×矛盾がポジティブになる。

  

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18日の東京市場は、381.22円高の2万1281.85円で引けた。
米中貿易協議の進展期待から3日ぶりの急反発となった。トランプ大統領は対中通商協議が最終決着すれば中国製品への制裁関税を撤廃する可能性を示唆し、18日以降ワシントンで協議を継続されることが好材料となり、ダウ工業株30種平均が急上昇した。米政府機関再閉鎖も回避され、懸念材料が払拭されつつある中で投資家心理は前向きに、強気に傾いているようだ。ダウ工業株30種平均は年初から10%超上昇しているが、日経平均の値上がりは6%程度にとどまっており、この出遅れ状態を修正しながら、上値を追う流れになってくるかというところだ。


出来高:11億9024万株
売買代金:2兆0425億円
一目均衡表の雲を突破する中、75日移動平均線を上回る。


【注目された銘柄】
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1900を超えており、全体の9割近くを占める全面高している中で、セクターではゴム製品が4%を超える上昇となっている。 注目度が高かったのはブリヂストン(5108)で、好調な業績に加え、上限5700万株、2000億円の自社株買いを発表し、来年の1月21日に、取得した全株式を消去するとしており、これを受け大幅高となった。

【全市場値上がり上位】
1(5952)アマテイ+41.00%
2(7048)ベルトラ+26.95%
3(6938)双信電機+21.86%
4(6836)ぷらっとホーム+21.68%
5(4875)メディシノバ+18.75%
6(6327)北川精機+18.14%
7(9268)オプティマス+17.09%
8(3135)マーケットエンタ+16.67%
9(7774)J・TEC+16.38%
10(8909)シノケンG+15.01%

【注目された材料】
先週、北京での米中閣僚協議が終了し、今週にはワシントンで協議が再開される。進展期待が再度高まり、ファナック(6954)、安川電(6506)、SMC(6273)、コマツ(6301)、日立建機(6305)などの中国関連株に買いが向かっている。

本日はこんなお話をしていました。
東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/18ご確認ください。
☆今、日本市場は何と連動していて、何が世界の中心かというと。

  

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