15日の東京市場は、239.08円安の2万900.63円で引けた。
前日の米国株安、為替の円高を嫌気して売り先行で始まった。米中貿易協議の行方や、トランプ大統領の予算案への署名もする見通しだがいずれも材料としてはっきりとらえられていない。今夜のアメリカの動きを見たいという姿勢であったのか、積極的に上値を追うよりも、ここまでの利益確定売りや週末のポジション調整で終日売りに押された。休み明け、米国市場は休場なので新規の買い材料がない限りは月曜日も様子を見ながらの動きになるか。


出来高:12億7782万株
売買代金:2兆2326億円
14日時点:ボリンジャーバンドでは、日々線が2日連続で+2σを超え、レンジの上方拡張トレンド入りを示している。


【注目された銘柄】
スルガ銀(8358)が急反発している。前日に18年4~12月期連結決算を発表し、不正融資で膨らんだ損失が要因で純損益が961億円の赤字であった。しかし、不正融資問題はある程度一段落したことや、10~12月期は46億円の黒字転換、JPモルガン証券が投資判断を格上げしたことなどが好感され、買戻しが入ったようで上昇した。

【全市場値上がり上位】
1(3661)エムアップ+22.19%
2(6561)HANATOUR JAPAN+21.88%
3(7815)東京ボード工業+20.98%
4(3674)オークファン+20.91%
5(6188)富士ソフトSB+20.30%
6(3696)セレス+20.20%
7(3135)マーケットエンタ+20.00%
8(7612)Nuts+19.79%
9(6694)ズーム+18.40%
10(2183)リニカル+18.26%

【注目された材料】
前日に本決算を発表したキリンHD(2503)、山パン(2212)、コカコーラBJH(2579)といった食料品大手株の下げがきつくなっている。食品株はディフェンシブ銘柄の対象であるため、決算や今期業績予想に対する市場の評価が厳しく、いずれも業績不振のために下落している。その反面、アサヒ(2502)は過去最高の事業利益も見込まれており、市場の期待感をしっかり得ている。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/15ご確認ください。
☆3日間で上げたものは、3日間でどうなるかで見極める。 

  

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14日の東京市場は、4.77円安の2万1139.71円で引けた。
朝方は前日の米国株高や円安を受けて買いが先行したが、前日まで急上昇した反動もあり、上値が重く、売り買いが交錯した。米政府閉鎖回避や、米中貿易協議の進展の期待も新味に欠けているため、材料として弱く、全体を動かすエネルギーに乏しい。業種別では石油・石炭製品、パルプ・紙、建設業などが上昇した。


出来高:13億4517万株
売買代金:2兆2598億円
一目均衡表では、ザラバ安値も含めて雲上限を上回って推移。
5日線25日線も引き続き上向きをキープ。


【注目された銘柄】
個別物色の意欲は旺盛なようで、好調な決算に増配などの要因が加わり、株価急騰のような銘柄が多い。 医師向けコミュニティサイトの運営や医師転職支援会社へ人材情報提供を行うメドピア(6095)がストップ高買い気配だ。ドクタープラットフォーム事業やヘルスケアソリューション事業が寄与し、好調な決算だったことに加え、第三者割当で新株予約権8115個を発行する。調達資金20億円はM&A及び資本・業務提携費用に充てる。

【全市場値上がり上位】
1(6095)メドピア+24.62%
2(6894)パルステック+24.43%
3(4424)Amazia+22.00%
4(2586)フルッタフルッタ+21.98%
5(6194)アトラエ+20.97%
6(8029)ルックHD+19.50%
7(6696)トランザス+18.70%
8(3925)ダブルスタンダード+18.45%
9(3165)フーマイエレ+18.32%
10(6840)AKIBA+17.48%

【注目された材料】
米中両政府は14日午前に北京市内で閣僚級の貿易協議を始めた。午後に、トランプ米政権が貿易協議の期限を60日間延長することを検討していると、米ブルームバーグが報じた。これにより、アジア株は横ばい、米株価指数先物は上昇、米国債と円が下落した。 また、米中貿易協議の進展期待が、13日の原油価格の上昇要因となり、石油資源開発(1662)、JXTGHD(5020)といった石油関連株が上がっている。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/14ご確認ください。
☆ビックニュース。延長60日。米中の貿易問題で急動意。
☆どれくらい休むことなく上がってきたかの軌跡、ナスダック。
☆ブログアクセス不良について。

  

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13日の東京市場は、280.27円高の2万1144.48円で引けた。
前日の米国株の大幅高の流れを引き継ぎ、寄り付きで2か月ぶりの21000円台を回復。為替の円安基調や、米政府機関の再閉鎖の回避、米中貿易協議の期限延期の可能性など、上値を抑えていた懸念問題がやや解消されたことで買いの勢いは強まった。明日以降の結果次第もあるので、買戻しと戻り売りとで高値をもみ合った。


出来高:14億1320万株
売買代金:2兆7221億円
日足ベースの一目均衡表では、主要な指標が相場上昇を示唆する「3役好転」を形成し、強気に傾いている。
その対照的に週足ベースの一目均衡表では、弱気相場の長期化を示唆。日経平均は雲の下方で推移、方向性指標の転換線は基準線の下を下降中。


【注目された銘柄】
レオパレス(8848)は本日寄り付きはしたが、前場の内にストップ安。物件の施工不良問題で、物件オーナーらの被害者の会は、国交省に物件管理の厳格化を求めるとともに、同社が修繕費用などの負担で倒産しないよう、経済支援を要請している。入居者にいたっても、急に転居要請を求められて多くの戸惑いの声が出ているようで、株式としては当面マネーゲームの対象にはなってくるかもしれないが、とにかく問題が山積みしている。

【全市場値上がり上位】
1(1689)ガスETF+33.33%
2(9827)リリカラ+31.85%
3(3677)システム情報+24.03%
4(2180)サニーサイドアップ+23.08%
5(2134)燦キャピタルマネージメント+22.81%
6(6034)MRT+22.36%
7(4384)ラクスル+21.71%
8(6274)新川+21.45%
9(4579)ラクオリア創薬+21.34%
10(7037)テノ+21.03%

【注目された材料】
米中貿易協議の不透明感が拭えない中、トランプ大統領は「もし、真の合意に達しそうなら、(期限を)少し延ばしてもいい」と、3月1日に設定した貿易協議の期限の延長の可能性に言及した。明日からいよいよ閣僚級協議を行う。トランプ大統領は、現時点で、延長はするつもりはないと述べる一方で、明日からの協議で重要な論点を巡る隔たりが埋まることに期待を示したそう。明日以降、東京市場にもまた何かしら影響が出てくると考えられるので目が離せない。

  

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12日の東京市場は、531.04円高の2万864.21円で引けた。
前場で先週末の下落分を埋めるような形になり、更に後場にかけて500円以上上昇した。主に、為替の円安進行と東京市場が連休中に米中関係の悪化懸念が和らいだことが支援材料となったようで他にも米議会与野党が政府機関の再閉鎖を回避する予算措置で基本合意したとの報道や、時間外取引のNYダウ先物上昇も追い風となったようだ。ただ、米中関係も国境の壁予算についてもまだ油断は禁物状態なので下値不安は残る。


出来高:14億6075万株
売買代金:2兆7657億円
連休前の8日時点で一目均衡表では、日々線は4日ぶりに雲下限を下回った。


【注目された銘柄】
太陽誘電(6976)はストップ高と急騰。先週末に発表した決算が想定を上回ったこと、株主還元策の発表などが好材料となっている。営業利益が68.1%増と大幅増益になったことに加え、上限200万株(30億円)の自社株買いや、期末配当金の引き上げなどで買い人気を集めている。

【全市場値上がり上位】
1(7612)Nuts+31.17%
2(3671)ソフトマックス+26.02%
3(3782)ディー・ディー・エス+24.32%
4(4588)オンコリスバイオ+23.55%
5(3976)シャノン+22.97%
6(3830)ギガプライズ+22.73%
7(2146)UTグループ+20.74%
8(6976)太陽誘電+20.20%
9(8111)ゴールドウイン+19.79%
10(1429)日本アクア+18.53%

【注目された材料】
米ホワイトハウスは8日、閣僚級の米中貿易協議を今週の14日~15日で開くことを発表した。中国の国有企業優遇策など構造問題の他、合意事項を守る仕組み作りで妥協点を見いだせるかが焦点となる。これに先立ち、11日から3日間は次官級の協議が開かれており、中国の構造問題を中心にした意見を交わし、中国側が合意事項をきちんと履行したか検証する枠組みをどう作るかも焦点となっている。 先週末時点では、トランプ大統領は2月中に会うつもりはないと語っていたが、貿易協議期限の3月1日までに米中首脳の電話会談を行う計画があることが一部で報じられたため、米中関係の懸念がやや和らいでいるようだ。これにより、本日は比較的良好な業績だった機械株が値上がりしている。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/12ご確認ください。
☆ドル円の強さの安定は全ての相場の柱となっている。
☆買い支えはいつまでつづくのか?NYダウ先物で勝つ方法。(101万円利益達成)株ブログの市況解説
☆次の転換点は5週移動平均線。

  

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