8日の東京市場は、418.11円安の2万333.17円で引けた。
ここのところ、2万1000円の壁の厚さからもみ合いが続く展開だったが、本日は前日の米株市場下落と欧州委員会のユーロ圏成長率見通しの下方修正が主因となり、東京市場は大幅続落となった。米トランプ大統領は「中国との交渉期限までに習近平国家主席との会談を行う予定はない」と発言し、それまで米中関係の進展期待があっただけに再び関係悪化懸念が高まり、3連休直前ということもあり、東京市場もリスク回避、ポジション調整の動きが広がった。


出来高:14億6383万株
売買代金:2兆8334億円
東証1部の騰落レシオは120%を下回り、短期的な過熱感は一旦解消。


【注目された銘柄】
国土交通省は7日、単身者向けアパート中心の賃貸住宅大手レオパレス21(8848)が施工したアパートで外壁や天井などで建築基準法を満たしていない物件が1324棟で確認されたと発表した。問題の物件の入居者には引っ越し要請をするがその対象者は1万4443人に上る。これを受けて、補修工事などの関連損失引当金を追加計上し、19年3月期業績予想も下方修正、未定だった期末配当も無配とし、株価も売りが殺到。ストップ安水準で特別売り気配となっている。

【全市場値上がり上位】
1(2389)オプトホールディング+24.95%
2(7863)平賀+24.46%
3(3794)NDソフトウェア+22.71%
4(6039)日本動物高度医療+19.63%
5(6775)TBグループ+17.69%
6(1871)PS三菱+17.36%
7(3622)ネットイヤー+17.36%
8(3698)CRI・MW+16.78%
9(6569)日総工産+16.71%
10(6089)ウィルグループ+16.11%

【注目された材料】
米中通商交渉の進展期待の後退により、電子部品株が下げ主導となっている。東エレク(8035)、ファナック(6954)、京セラ(6971)などが日経平均のマイナス寄与度銘柄上位に入る。最近値を戻し始めていただけに、米中関係の悪化懸念が再燃したことで下げがきつい。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/08ご確認ください。
☆腑に落ちないドル円の動き。NYダウ急落でもドル円が堅調。

  

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7日の東京市場は、122.78円安の2万751.28円で引けた。
米国市場は米国の経済統計の強さが出ていた株高に一巡感が出ており、前日も米主要株価指数が小幅安で終了している。東京市場でも前日まで2万1000円に近付く場面はあるもののそこでもみ合うパターンが続いたこと、特に目新しい材料もないということで利益確定や手じまい売りに押された。
ソフトバンクG(9984)は好決算で大規模な自社株買いの実施もするというので株価は急騰したがこれも昨日同様日経平均の追い風とはならなかった。


出来高:12億5075万株
売買代金:2兆5553億円
東証1部の騰落レシオは124.23%で目安の120%超えており、加熱圏入りが警戒される。


【注目された銘柄】
ソフトバンクG(9984)は10年ぶりの大幅高を記録。好調な決算と大規模な自社株買いの実施が強材料となり株価が急騰。同社の自社株買いの実施は約3年ぶり。取得資金は子会社ソフトバンク(9434)上場による手取り金の一部を使うとのこと。

【全市場値上がり上位】
1(2130)メンバーズ+23.08%
2(3633)GMOペパボ+19.53%
3(4594)ブライトパス+18.96%
4(4592)サンバイオ+17.87%
5(1738)NITTOH+17.81%
6(9984)ソフトバンクグループ+17.73%
7(6539)MS−Japan+17.65%
8(9757)船井総研HD+17.54%
9(3622)ネットイヤー+16.13%
10(9127)玉井商船+16.03%

【注目された材料】
個別株の材料以外ではほぼ材料出尽くし感の中、前日のSOX指数が急伸し、東エレク(8035)やスクリン(7735)といった国内の半導体株も値上がりしている。SOX指数は6営業日続伸で、半導体株に底入れの見方も出ており、売られ過ぎの反動も加えての動きとなっているようだ。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/07ご確認ください。
☆NYもそうですが、ミニラリーのあとにもう一度、考え直したトレンドが再開されます。

  

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6日の東京市場は、29.61円安の2万874.06円で引けた。
東京市場では、2万1000円台の壁が厚い。4営業日連続で2万900円台まで上昇する場面はあるもののそこで勢いを失ってもみ合うパターンが続いている。本日は、前日の米株高や、米トランプ大統領の一般教書演説、トヨタ自(7203)の決算発表など注目されたものはあったが結果として相場の起爆剤になる材料はなかった。


出来高:12億5015万株
売買代金:2兆2858億円
一目均衡表では、日々線が昨年12月3日以来およそ2か月ぶりに雲中に復帰。
遅行線は株価との上方乖離幅を一段と拡大して強気シグナルを鮮明しており、売り手優位からの脱却を示唆。


【注目された銘柄】
ヤマハ(7951)が前日に上限500万株(200億円)の自社株買いの実施を発表し、その規模の大きさと決算に対しても中国の小売り不振懸念があったために、思ったより良好な業績が評価されたため、買いの勢いが増したようだ。

【全市場値上がり上位】
1(2228)シベール+27.93%
2(6786)RVH+25.91%
3(4120)スガイ化学工業+25.80%
4(4918)アイビー化粧品+22.32%
5(9265)ヤマシタヘルスケア+20.43%
6(5821)平河ヒューテック+19.68%
7(3622)ネットイヤー+19.23%
8(1380)秋川牧園+18.66%
9(8929)青山財産+17.72%
10(6269)三井海洋+17.28%

【注目された材料】
本日の米トランプ大統領の一般教書演説では、不法移民対策強化を求める姿勢を明確にするなど、国民に訴えかけたりしたようだが、特に東京市場を揺るがすことはなかった。 また、取引時間内のトヨタ自(7203)の決算発表は連結純利益予想が下方修正したことで株価は一時マイナス圏にも沈んだが、相場全体にはさほど影響していない。2万1000円の壁を破るかと注目があった割に静かに通過した。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/06ご確認ください。
☆絶対の法則、絶対の情報もない。ただ、確率的にトレンドが存在し、その上に株価があるだけ。 

  

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5日の東京市場は、39.32円安の2万844.45円で引けた。
米国株上昇や為替の円安基調は支えになっているが、引き続き材料に乏しく、心理的節目の2万1000円目前にもみ合いが続く。為替市場は米国の景気減速懸念が後退したことで円を売る動きが優勢となり、約1か月ぶりに一時、1ドル=110円台を付けたが、これをしっかりと乗せていくには材料不足である。本日は、中国市場が旧正月で休場のため、薄商いであった。


出来高:12億2836万株
売買代金:2兆1054億円
TOPIXの一目均衡表では主要な3つの強気サインが重なる「3役好転」が完成した。
日経平均株価も上昇して中立圏とされる「雲」に突入チャート上では東証1部市場は強気に傾きつつある。25日線が1日に上向きに転じており、日経平均は値戻しが続きそうだ。


【注目された銘柄】
株価が5日間で5分の1に切り下がったサンバイオ(4592)が昨年来安値を更新。同社が、大日本住友製薬(4506)と共同で進めていた再生細胞医薬品の臨床試験で主要評価項目を達成できなかったことから失望売りが続いており、下落率は79.5%にまで達した。この日は、リバウンドを期待した買いも一時見られたが、評価項目未達成の失望はかなり大きなもので株価が底打ちしたというにはまだ早計だ。

【全市場値上がり上位】
1(2228)シベール+38.76%
2(4918)アイビー化粧品+28.74%
3(3930)はてな+23.33%
4(3457)ハウスドゥ+23.03%
5(3189)ANAP+19.89%
6(4766)ピーエイ+19.08%
7(4975)JCU+18.24%
8(6643)戸上電+15.34%
9(2884)ヨシムラ・F・HD+14.97%
10(2467)バルクHD+14.16%

【注目された材料】
材料に乏しい中で、1月30日にサンバイオショックを受け、900を割ったマザーズ指数だが、不調の主因であるサンバイオ(4592)もようやく値幅制限の下限まで下げずに寄り付き、取引が成立した。昨日今日の騰落バランスを見るとさほど悪くない地合いの様子のため、マザーズ指数にも底打ち期待がかかっている。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/05ご確認ください。
☆見えない壁があるのかどうか?市場の挑戦。
☆ドル円はここから戻しの重要ポイントでの攻防。
☆一番の買い場。AIの条件を揃える。 

  

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4日の東京市場は、95.38円高の2万883.77円で引けた。
市場予想を上回った1月の米雇用統計は米の景気減速懸念を後退させ、為替の円安・ドル高基調も後押しして東証1部でもほぼ全面高という状態であった。しかし、ソニー(6758)、ファーストリテ(9983)、京セラ(6971)、ホンダ(7267)といった指数寄与度が高い銘柄の売りや特段の買い材料がないことが上値の伸びを抑えているようで決算に対する反応が素直に出やすい地合いである。


出来高:13億2895万株
売買代金:2兆2729億円
心理的節目の2万1000円を目前にもみ合っているが、市場では本日の終値が2万859円を突破できるようなら上昇に弾みがつくとの見方がある。
2万859円は終値ベースで2018年10月2日につけた昨年来高値から12月25日の直近安値までの下げ幅の3分の1戻しに相当する。この水準はチャート的に自律反発から次の上昇ステージに映る分岐点ともみられている。


【注目された銘柄】
スマホゲーム最大手で「パズドラ」で有名なガンホー(3765)が上げ幅を拡大している。1日に発表した18年連結決算は、売上高が前期比0.2%減、営業利益は22.7%減にとどまってはいるが、18年1~9月期(売上高11.8%減、営業利益38.7%減)と比較し「改善傾向は強まった」との見方が大きく、自社株買いの取得枠を50億円と設定したことも材料となったことも要因だ。

【全市場値上がり上位】
1(3765)ガンホー+25.79%
2(7274)ショーワ+20.96%
3(6930)日本アンテナ+19.82%
4(4768)大塚商会+19.77%
5(3758)アエリア+18.59%
6(6777)santec+18.24%
7(3724)ベリサーブ+17.67%
8(5337)ダントーHD+17.48%
9(4579)ラクオリア創薬+17.11%
10(4291)JIEC+17.05%

【注目された材料】
資源開発関連である国際石油開発帝石(1605)、石油資源開発(1662)や、石油関連株のJXTGHD(5020)などの動きが強い。WTI原油価格が急騰し、2か月半ぶりに55ドル台に乗せた。米国の好調な経済指標を受け、景気減速懸念が後退したことなどが要因となっているようで、前週末の米株市場は原油高を追い風にエネルギー関連が大きく買われ、週明けの東京市場にもこの流れが波及している。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/02/04ご確認ください。
☆最近の米国株価の動き。(株)東京総合研究所 

  

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