1日の東京市場は、14.90円高の2万788.39円で引けた。
米中協議は2月下旬頃に米中首脳会談を開く意向を示した。米中貿易摩擦の緊張緩和期待を背景にし、本格化する企業決算の発表をにらみながら売り買いが交錯し、前日の終値近辺でもみ合った。心理的節目の2万1000円まであと70円強に迫る場面もあったが、買い戻し一巡後、利益確定売りに押され、伸び悩んだ。好業績株は集中的に買われているが、収益悪化銘柄は売られており、この様子だと日経平均が上値突破するには業績動向を見極めてからの状態にもなりそうだ。


出来高:14億1807万株
売買代金:2兆4860億円
ボリンジャーバンドでは、日経平均が+1σに沿った上昇が続いており、上昇トレンド延長も予想される。


【注目された銘柄】
市場の注目度が高かったのは任天堂(7974)だ。同社は前日、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の2018年度の世界販売台数目標を、これまでの2000万台から1700万台に下方修正したことを受け、先行きの業績への警戒感が膨らんだ様子。18年4~12月期の連結決算は、売上高が前年同期比16.4%増の9972億9500万円、営業利益が同40.6%増の2200億2900万円で、19年3月期業績は従来予想を据え置いている。

【全市場値上がり上位】
1(3920)アイビーシー+29.67%
2(4293)セプテーニHD+25.64%
3(8114)デサント+22.02%
4(4112)保土谷化+21.26%
5(2484)夢の街創造委員会+20.58%
6(4291)JIEC +20.55%
7(8226)理経+16.67%
8(3727)アプリックス+15.82%
9(9792)ニチイ学館 +15.58%
10(6867)リーダー電子+15.50%

【注目された材料】
新興企業市場では、サンバイオ(4592)が新薬開発に関するマイナス材料で大きく失速し、連られてバイオ関連株は軟調な動きとなっており、今週半ばまで主役であったバイオ医療関連銘柄全般が冴えなくなっている。逆に、UUUM(3990)やメルカリ(4385)など直近上場銘柄やネット関連株が本日の東証マザーズ市場の売買代金ランキングに浮上してきたが、本日は東証1部の大型株の一角の決算や株主の還元策などを材料に大きく動いているため、日計り商いなどは新興企業市場ではなく、東証1部に移行しているようでマザーズ市場全体の売買代金は今週前半までと比較すると少ない。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/01/31ご確認ください。
☆値の荒い展開が朝から続く。日経平均先物の大量の玉移動。

  

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31日の東京市場は、216.95円高の2万773.49円で引けた。
本日は全面高で朝方一時300円を超す上昇をみせた。FOMCは金融引き締めに慎重な方針が示されたため、米国株が急伸しその流れを引き継いだ。30日から開催されている米中協議は米中協議は本日トランプ大統領も会談予定で劉鶴副首相は貿易摩擦解消を直接働きかけるとみられる。


出来高:13億5957万株
売買代金:2兆5574億円
移動平均線:5日×26日:ゴールデンクロス
移動平均線:3日×26日:ゴールデンクロス


【注目された銘柄】
ソフトバンクグループ(9984)が急反発。前日の米国株市場で同社が出資する画像処理半導体大手エヌビディアが株価を4.4%高と急反発させており、米主導のリスクオン相場の流れに乗った。一方、ソフトバンク(9434)は前日に商い急増の中、株価を大きく下落させた余韻を引きずる形で売りに押されている。

【全市場値上がり上位】
1(3719)ジェクシード+25.69%
2(2491)バリューコマース+21.63%
3(8114)デサント+21.38%
4(7048)ベルトラ+19.87%
5(6754)アンリツ+18.35%
6(4779)ソフトブレーン+18.22%
7(5911)横河ブリッジHD+17.74%
8(3744)サイオス+16.67%
9(3836)アバント+16.55%
10(3691)リアルワールド+15.77%


【注目された材料】
1.FOMCは今後の利上げ「忍耐強く」判断する方針で保有資産の圧縮も見直し、政策金利は年2.25%~2.50%に据え置きという結果となった。
2.米中協議は本日トランプ大統領も会談予定で劉鶴副首相は貿易摩擦解消を直接働きかけるとみられる。
3.中国のPMIは僅かに上昇はしたが、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を2か月連続で下回った。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/01/31ご確認ください。
☆これでまた、0(金利)の世界がつづくことになった。永遠の0  
☆1年に一度の賀詞交歓会、六本木で。 

  

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30日の東京市場は、108.10円安の2万556.54円で引けた。
米GDPやFOMCの結果は今晩から明日の朝にかけて発表されるうえ、米中協議も明日までの開催となるので売り買いは手控え気味ではあった。米アップルが時間外取引で上昇したことを受け、関連の電子部品株は上昇したが、決算発表で個別に買いが入る程度で指数を押し上げる勢いもなかった。マザーズはサンバイオショックの影響で急落しているがこれによって全体が崩れている形ではない。注目のFOMCは資産圧縮の早期終了について議論が行われるとの見方が出ている。そうなると、為替の円高が進行し、外需セクターにとってマイナス要因となる可能性もある。


出来高:14億3896万株
売買代金:2兆4801億円
一目均衡表では、日々線が上向きの転換線を越えており、短期的な上昇基調を確認。 遅行線は株価との下方かい離幅を縮小しており、日々線が横ばいで推移すれば週末2月1日には遅行線が株価を上回って強気シグナルの発生となる。


【注目された銘柄】
ソフトバンク(9434)が底堅い。軟調地合いの中でも5%を超える配当利回りが下値を支える根拠になっており、1400円近辺は買いが厚い。1400円台は戻り待ちの売りも高水準の為上値も重いが、高配当利回りを背景に押し目は継続的に拾われている。本日の大引けにTOPIX組み入れ売買が実施される見込みで指数連動型ファンドの買いニーズに期待がかかる。

【全市場値上がり上位】
1(1689) ガスETF+33.33%
2(7831)ウイルコHD+22.22%
3(9909)愛光電気+19.53%
4(2467)バルクHD+18.18%
5(3933)チエル+17.18%
6(8918)ランド+12.50%
7(6069)トレンダーズ+12.40%
8(9742)アイネス+12.11%
9(2163)アルトナー+11.03%
10(2180)サニーサイドアップ+10.01%

【注目された材料】
米国で創薬ベンチャーのサンバイオ(4592)と大日本住友製薬(4506)が共同開発している慢性期脳梗塞向け再生細胞医薬品の臨床試験の治験結果で「主要項目を達成できなかった」と前日発表があった。これによりサンバイオ(4592)は夕方の私設取引では一時、同日の東証終値と比較して30%安と急落、大日本住友製薬(4506)も19%安まで下がった。本日は、両社ともストップ安売り気配。また、サンバイオ(4592)は東証マザーズ指数先物の指数寄与度も大きく、これもまた同日夕方に一時、現物株のマザーズ指数と比較して10%近く下落。日本取引所は、18年2月「VIXショック」以来のサーキットブレーカー(マザーズ指数先物の全限月の売買を一時中断する装置)を発動した。本日も東証マザーズ指数は「サンバイオショック」で急落した。 期待先行で買われていたバイオ関連株は軒並み安となった。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/01/30ご確認ください。
☆(株)東京総合研究所の歴史について。創業経緯と今後。 
☆戻りのあとの波動はしばらく主要抵抗ポイントがない。

  

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29日の東京市場は、15.64円高の2万664.64円で引けた。
米株市場では、米半導体大手エヌビディアの業績下方修正や、米重機大手キャタピラーの低調な決算が重しとなり、下落。東京市場もその流れを引き継ぎ、半導体株中心に売りが先行した。 重要イベントを控える中、中国経済の減速や貿易摩擦による企業業績への影響懸念もあるため、前日と同じような様子見ムードが広がった。一時、日銀がETF買い入れをしたと観測が広がり、また、アジア株に底堅さも見られたことなどから下げ幅を縮小させ、値を戻した。日経平均は横ばい圏で取引を終了し、30日以降に控える決算発表が一巡するまでは上値は重そうだ。


出来高:11億8229万株
売買代金:2兆1157億円
移動平均線:5週×26週:5週線が上向き
移動平均線:13週×26週:共に下向き


【注目された銘柄】
商業施設やビル、工事向けなどのシャッター大手、洋シヤッター(5936)がストップ高買い気配である。 大型台風の影響でシャッター修理需要が急速に高まり、28日発表の2019年3月期の連結業績予想は上方修正。営業利益、経常利益、純利益がいずれも倍増以上に増額しており、これが好材料となり、人気化した。

【全市場値上がり上位】
1(4766)ピーエイ+30.41%
2(9909)愛光電気+24.27%
3(6577)ベストワンドット+19.82%
4(6069)トレンダーズ+17.81%
5(6199)セラク+17.57%
6(4113)田岡化学工業+17.20%
7(1730)麻生フオーム+16.28%
8(5936)東洋シヤッター+15.87%
9(4242)タカギセイコー+14.89%
10(7671)AmidAHD+14.09%

【注目された材料】
前日は反騰機運が高まると見られた半導体株、本日は打って変わって軟調な動き。米半導体大手のエヌビディアの業績見通しがさえず、再び半導体関連の先行き不透明感が出ているのだ。エヌビディアは、中国市場でゲーム向け半導体の需要が軟調であったこと、データセンターによる収入が予想より低調だったことを理由に、第4・四半期の売上高見通しを5億ドル下方修正し、同社の株価は13.82%下落。フィラデルフィア半導体指数は2.09%下落。日本の半導体株もさえない動きとなった。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/01/29ご確認ください。
☆薄商いの中、方向感なく、反転の期待。 
☆年始の下げ過ぎからの訂正の終わりと次のトレンド。

  

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28日の東京市場は、124.56円安の2万649円で引けた。
今週は重要イベントも多く控えているので様子見ムードが広がり本日は再び薄商いであった。時間外取引の米株先物の値下がりや小幅の円高・ドル安がマイナス材料となる一方で大型株を中心に下値での買いも厚い。 ただ、本格的に動き出すとみられるのは水曜日以降と思われるので明日も本日と同じような薄商い相場が予想される。


出来高:10億6502万株
売買代金:1兆8765億円
一目均衡表では、日々線が横ばいの転換線上で推移して下値の堅さを確認している。


【注目された銘柄】
都市型データセンター運用が主力のブロードバンドタワー(3776)が値を飛ばしている。25日大引け後に、大口受注獲得などもあり、新データセンター第2期工事の実施が決議されたことを発表し、これを材料視して人気化している。

【全市場値上がり上位】
1(3776)ブロードバンドタワー+24.51%
2(5906)エムケー精工+24.17%
3(6836)ぷらっとホーム+22.92%
4(9271)和心+22.54%
5(9471)文溪堂+19.65%
6(4406)新日本理化+18.92%
7(6867)リーダー電子+17.70%
8(7834)マジェスティ+17.52%
9(6697)テックポイント+16.76%
10(1730)麻生フオーム+16.70%

【注目された材料】
米国のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は、昨年12月の1066を底に、上昇基調を強め、昨年3月の最高値1464から半値戻しを達成してきた。今月に入り、米国のザイリンクスやラムリサーチ、テキサス・インスツルメンツといった半導体関連企業の決算発表は市場予想を上回るなど堅調であり、日本の半導体関連株にも反騰機運が高まり、今後の動向に注目が集まる。

本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/01/28ご確認ください。
☆セミナーなどのご報告。+金沢の街 
☆相場の2面性を認めつつ、戦略は多用に。天は二物を与えない。

  

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