18日の東京市場は、263.80円高の2万666.07円で引けた。
本日は30日の米中協議を正式に控え、進展期待を背景にした海外株高や為替の円相場下落が追い風となり、幅広い銘柄が買われた。来週の頭には日銀会合も控えており、これもまた何か動きがあるのではと注目が集まるが、その中で「炭鉱のカナリア」とも呼ばれる日本電産(6594)の企業業績予想が下方修正されたことで今後本格化される決算発表も注視されるだろう。


出来高:11億5095万株
売買代金:2兆1529億円
移動平均線:5日×26日:ゴールデンクロスに近い
移動平均線:3日×26日:3日線が上向いた


【注目された銘柄】
市場の注目度が高かったのは日本電産(6594)で昨日発表された2019年3月期連結業績予想の下方修正がマイナス視され、昨年来安値も更新した。

【全市場値上がり上位】
1(6666)リバーエレテク+27.93%
2(7567)栄電子+26.40%
3(5724)アサカ理研+23.94%
4(7809)壽屋+23.81%
5(6836)プラット+21.90%
6(2354)安川情報+20.17%
7(7868)広済堂+19.09%
8(7807)幸和製作所+18.20%
9(9812)テーオーHD+17.70%
10(9271)和心+17.49%

【注目された材料】
賃金や労働時間の動きを示す毎月勤労統計の不適切な調査問題が浮上しているが、現状、相場への影響はない。しかし、毎月勤労統計は国が定めた基幹統計の一つであり、米国では賃金の動向がFRBの金融政策を左右するようにデフレ脱却を掲げる日本にとっても物価を左右する賃金は最も重要な指標一つである。基幹統計の不正は日本の景気判断を揺るがす事態にもなり、海外投資家らが疑念を抱けば日本の景気判断や政策の信頼も失われ、相場にも影響を与えかねない。油断せず、国内でも注意しておくべき話であろう。

本日はこんなお話をしていました。ぜひ目を通してください。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/01/18ご確認ください。
☆ドル円の上昇継続が条件。そして米国の注文が懸念。

  

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17日の東京市場は、40.48円安の2万402.27円で引けた。
本日も前日の米国株高の流れを引き継いで反発して始まったが、特段新規の買い材料となるものもなく、東証1部の出来高や売買代金が少ない薄商い1日であった。米中貿易摩擦や米政府機関の閉鎖はもちろん英国議会のEU離脱案問題も含めて具体的な進展がなく、様子見ムードが漂う。テクニカル面でも5日線が下降を開始し、短気トレンドの下落転換が濃厚。25日線や26週線など主要な移動平均線が下向きで推移しているほか、一目均衡表で方向性指標として最重要視される基準線も下向き。RSIも15日の73.87%をピークに低下を続けており、日経平均は下がっていきやすい地合いにある模様。


出来高:11億4873万株
売買代金:1兆9778億円
一目均衡表では、昨年12月26日を起点に横ばいを続けてきた基準線が下降する一方で上向いたばかりの転換線は横ばいとなり、大勢での下落トレンドの強さが確認できる。


【注目された銘柄】
画像検査装置が主力のクボテック(7709)がストップ高で急伸した。特別、買い材料はなかったようだが、上場来安値近辺でもみ合う中で、仕手材料的な位置づけで値動きの軽さが好感され投資資金が向かったとの指摘もある様子。テクニカル的には25日移動平均線を上抜けゴールデンクロス、上昇基調となっている。

【全市場値上がり上位】
1(8704)トレイダーズHD+31.82%
2(7709) クボテック+29.63%
3(6433)ヒーハイスト精工+29.09%
4(3987)エコモット+25.20%
5(3849)日本テクノ・ラボ+22.60%
6(6564)ミダック+22.42%
7(6025)日本PCサービス+21.95%
8(3824)メディアファイブ+21.30%
9(6837)京写+20.89%
10(3990)UUUM+19.69%

【注目された材料】
管義偉官房長官は16日の会見で、電気やガス、水道など重要インフラ分野のサイバー防衛対策について、安全基準の指針を改定する方針を明らかにした。2019年に国内で開催されるラグビーワールドカップやG20首脳会議、2020年の東京オリンピック・パラリンピックなど重要イベントが相次ぐ中、重要インフラの安全性向上は政府としても万全を期す構えであるようだ。今後、重要インフラを手掛ける企業は一層の対応強化が求められると予想されるので関連銘柄には注目が高まる。本日は、FFRI(3692)、ソリトンシステムズ(3040)、セキュアヴェイル(3042)などが上昇している。

本日はこんなお話をしていました。ぜひ目を通してください。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/01/17ご確認ください。
☆ナスダックは戻りの日柄終了。これを横目でみての投資となる。

  

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16日の東京市場は、112.54円安の2万442.75円で引けた。
英議会でのEU離脱合意案否決は織り込み済みで受け止められたため、相場への影響は乏しく、米国株高の流れで日経平均も買いが先行したが、前日までの上昇の反動で売り優勢に。時間外取引米株先物が堅調に推移している中で、先物や現物の反応は薄かった。時価総額上位銘柄を中心に現物の利益確定売りが厚く先物は値戻しが進まなかった。午後も買われたのは、日経平均の構成銘柄ではないものが買い進まれたため、225先物はマイナス圏を維持したまま、日経平均、TOPIX共に3営業日ぶりの反落で引けた。


出来高:12億0962万株
売買代金:2兆1581億円
移動平均線:5日×26日:ゴールデンクロスに近い
移動平均線:3日×26日:両線共に下向き


【注目された銘柄】
11月中間期営業利益65%増も材料出尽くし感が強まり、株価下落しているのがGunosy(6047)だ。 15日に2018年11月中間連結決算を発表し、営業利益は前年同期比64.7%増の15億2400万円で着地する一方で2019年5月期の連結営業利益予想27億2200万円は据え置いた。これが市場の失望売りを招き、大幅続落している。

【全市場値上がり上位】
1(6531)リファインバース+27.60%
2(6837)京写+26.40%
3(3907)シリコンスタジオ+25.91%
4(7709)クボテック+23.85%
5(3987)エコモット+23.31%
6(3824)メディアファイブ+20.54%
7(6662)ユビテック+19.84%
8(9969)ショクブン+18.89%
9(3415) トウキョウベース+18.32%
10(3652)DMP +17.24%

【注目された材料】
次回の日銀金融政策決定会合は22日からの2日間の日程で予定されている中で政策の修正を予想している者もいる。特に注目が集まっているのがETFの買い入れ配分についての変更である。日銀が18年7月に日経平均連動型の割合を22%から11%に引き下げた理由としてファーストリテ(9983)の実質浮動株比率の低下が要因しており、12月の現状維持から年初は為替も動いたため、何か政策変更が出されれば株価を支える方向になることも考えられるので日銀会合に注目が高まりそうである。

本日はこんなお話をしていました。ぜひ目を通してください。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/01/16ご確認ください。
☆そう言えば、ナスダックはもうすぐ戻り頂点に達する。
☆ここから先は読みにくい。意味のない上げ下げに翻弄されるはず。

  

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15日の東京市場は、195.59円高の2万555.29円で引けた。
本日は米国株市場が続落し、その流れを引き継いで売り優勢で取引開始したが、売り一巡後買戻しが入りプラス圏に転じた。新たな買い材料が乏しい中で、大阪取引所の225先物や日経平均株価がCMEの終値に比べて高く始まるなど地合いが比較的しっかりしている。また、中国・上海株や時間外取引の米国株先物の値上がりも好感され、日経平均は底堅い値動きとなった。


出来高:13億4582万株
売買代金:2兆4613億円
25日・75日・200日移動平均線はそろって下向き基調であり、本格的な上値追いの局面入りには一定程度の時間を要するかもしれない。


【注目された銘柄】
新規の買い材料に乏しい中で注目が高かったのは、オリンパス(7733)だ。先週末、企業変革プラン「Transform Olympus」の策定及び代表取締役の異動を発表、更に国内外で説明会を実施。海外経験の長い竹内氏へのCEOバトンタッチ、グローバルメドテックカンパニーへの飛躍を目的とした大幅な組織変更、医療事業の2事業部門への再編など発表している。こういった好材料で投資家心理が前向きに反応しやすくなっている。

【全市場値上がり上位】
1(7834)マジェスティ+37.82%
2(6182)ロゼッタ+22.16%
3(6532)ベイカレント+21.19%
4(4588)オンコリスバイオ+20.69%
5(3469)デュアルタップ+20.00%
6(4394)エクスモーション+19.67%
7(3042)セキュアヴェイル+19.01%
8(4920)日本色材+17.93%
9(3541)農業総合研究所+17.59%
10(3823)アクロディア+17.49%

【注目された材料】
中国の国家発展改革委員会が景気対策を打ち出してくることが伝わり、ファナック(6954)、安川電(6506)、キーエンス(6861)、コマツ(6301)、日立建機(6305)などの中国関連株が上昇している。

週末はこんなお話をしていました。ぜひ目を通してください。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/01/15ご確認ください。
☆ドルは要の週に。昨日のNY市況から。(株)東京総合研究所
☆投資比較サイトの罠にご注意。真実にたどり着くのは難しい。

  

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