4日の東京市場は、452.81円安の1万9561.96円で引けた。
大納会に続き、大発会の日経平均も大幅続落。米国株市場の下落や為替が円高方向に振れていたことで前場、一時700円を超える下げの場面があった。その後、直近の為替相場に対して「必要なことがあれば適切に対応する」などの浅川財務官の発言やトランプ大統領も株高志向があるので株価支援政策への期待からやや下げ渋りをみせたが、12月の米雇用統計の発表などを前にしていることもあり、積極的な売り買いは見送り。大発会での下落は3年ぶり。


出来高:15億5130万株
売買代金:2兆7718億円
大納会の日経平均において、週足ではともに下向きの26週線が52週線を下回るデッドクロスが完成している。日足の一目均衡表では、基準線の横ばい推移と、その下を走る転換線の下降がそれぞれ継続。


【注目された銘柄】
村田製作所(6981)の下げがきつい。米アップルの10~12月期の業績見通しを下方修正したことでアップル向けの電子部品の受注鈍化を懸念し、同社を含めた電子部品の株が軒並み下がっている。

【全市場値上がり上位】
1(4594)ブライトパス+38.10%
2(6944)アイレックス+23.13%
3(7777)3Dマトリックス+22.38%
4(3803)イメージ情+20.49%
5(6548)旅工房+20.38%
6(4563)アンジェス+20.11%
7(3370)フジタコーポ+18.87%
8(4992)北興化+18.35%
9 (2928)RIZAP+18.32%
10(3135)マーケットエンタ+18.12%

【注目された材料】
米アップルが中国でのiphone販売減速を理由に、10~12月期の業績見通しを大幅に下方修正。米中貿易摩擦の影響の深刻さが露呈し、投資家のリスク回避体制が強まった。「アップル・ショック」という形で、安全資産である円買いの動きが進み、海外市場で円が1ドル=104円台後半まで上昇する急激な円高・ドル安が進行していた。既に一服感があるが、輸出関連株中心にリスクオフムードである反面、JR東海(9022)、JR西日本(9021)、小田急(9007)、近鉄GHD(9021)など陸運株はこの相場でも堅調な動きを見せたので、逆に円高の恩恵を受けるとみられる食品関連や旅行関連、他にもガスや電力会社なども抑えておくのもいいだろう。

以下、年始はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ19/01/04ご確認ください。
☆左団扇の終わるとき。新時代の投資の行方
☆年始相場大荒れ。ドル急落。
☆新春展望・東京総合研究所「相場のこころ」新時代の株式の行方

  

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