21日の東京市場は、226.39円安の2万166.19円で引けた。
止まらない株安。いよいよ2万円の攻防戦になった本日は、一時、2万円割れまであと6円ほどまで迫った。日銀によるETF買いの思惑などが下値を支えたが、為替の円高進行や世界景気の減速懸念への警戒感ももちろん、マティス米国防長官の退任表明も投資家にとってマイナス要因となった。20日時点での騰落レシオは74.23%ではあるが、なかなか買い材料となるものもなく、国内は3連休前ということでポジション調整が主体の動きとなったようだ。


出来高:20億6731万株
売買代金:3兆5573億円


【注目された銘柄】
コカコーラBJH(2579)が値上がり率の上位いきている。主力のコカ・コーラを含む清涼飲料の値上げ報道により収益改善期待が高まった。報道によると、初めに大型ペットボトル商品の希望小売価格を6%~10%引き上げる見通しで、他の飲料大手も追随するのではないかと見られてもいる。

【全市場値上がり上位】
1(5950)日本パワーファス+30.43%
2(8186)大塚家具+30.42%
3(3358)ワイエスフード+24.02%
4(4576)DWTI+20.25%
5(3825)REMIX+18.10%
6(6300)アピックヤマダ+13.94%
7(2338)ビットワングループ+13.09%
8(8131)ミツウロコグGHD+12.15%
9(3987) エコモット+11.90%
10(3352)バッファロー+11.67%

【注目された材料】
富士通系の電子部品メーカーFDK(6955)が17日に世界最高水準の高圧・超小型の酸化物系全個体電池を開発し、20日からサンプル出荷を発表している。この地合いが悪い中なので現在の株価は軟調な動きではあるが、今後IoT機器やウェアラブル端末などに組み込んで利用し、高容量化を進めることが想定されており、用途拡大が期待される。全個体電池関連銘柄で挙げられるのは、オハラ(5218)、TDK(6762)などがある。

以下、本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ18/12/21ご確認ください。
☆戦わず、して勝つ。戦うタイミングの大切さ。本年値上がり銘柄数。東京総合研究所 

  

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20日の東京市場は、595.34円安の2万392.58円で引けた。
注目されたFOMCでは、政策金利を0.25%引き上げることを決定。一方、来年想定する利上げ回数を従来の3回から2回に引き下げた。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見から、同議長の姿勢が、市場が見込んでいたほど利上げに慎重ではないとの見方が浮上。リスク回避姿勢が強まり、米国株市場は一時510ドルを超える下げをみせた。中国株などアジア市場も総じて軟調で投資家心理はますます悪化し、本日年初来安値を更新した。


出来高:18億2122万株
売買代金:3兆0043億円


【注目された銘柄】
弊社でも買い推奨をした武田薬品工業(4502)が全体地合いが悪い中、目先売り一巡後切り返している。前日に年初来安値を更新したものの、大引けにかけ押し目買いを呼び込み下ヒゲ陽線で耐えている。本日、窓埋めの戻り足をみせた同社は19日にニューヨーク証券取引所に24日付で上場することを発表。アイルランドの製薬大手シャイア―買収で機関投資家の評価も分かれたが、日米株式市場への上場により知名度が高まり、これが海外投資家の買いにつながる可能性もある。

【全市場値上がり上位】
1(4586)メドレックス+19.72%
2(6190)PXB+19.23%
3(3824)メディアファイブ+16.81%
4(3136)エコノス+16.00%
5(2172)インサイト+10.61%
6(2338)ビットワングループ+10.54%
7(4714)リソー教育+10.00%
8(2035)NEXT NOTES 日経平均VI先物指数+9.84%
9(3358)ワイエスフード+9.54%
10(8205)シャクリー・グローバル・グループ+8.57%

【注目された材料】
メンズコスメ(男性向け化粧品)市場の成長が続いている。市場調査会社の富士経済によれば、日本の化粧品市場は2015年以降、前年比3%を超える拡大が続いている。国内市場では女性向けが飽和状態に入りつつある一方で、UVケアなどメンズフェイスケア製品では、18年は前年比4.5%増が予想されている。この背景には、職場における女性比率の増加やジェンダーレスによるメンズメイクに対する抵抗感の低減があるとみられている。メンズコスメ市場全体の傾向としてはヘア・ボディシャンプーやメンズフェイスケア、制汗剤などの不快臭ケアの売れ行きが好調のようだ。男性化粧品市場の拡大を受け、大手百貨店も専用売り場を開設するなど、商機を捉えようと懸命だ。更に、インバウンド需要に対する期待も高まっている。日本製化粧品はアジア人の肌質に合うとして、特に中華圏を中心に評判がいいようだ。以下、関連銘柄である。
マンダム(4917)、資生堂(4911)、ポーラ・オルビスHD(4927)、ミルボン(4919)、エステー(4951)ファンケル(4921)、ヤーマン(6630)など。

以下、本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ18/12/20ご確認ください。
☆急落だが、レンジ外。戻りを待ちたい。

  

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19日の東京市場は、127.53円安の2万987.92円で引けた。
本日は、心理的節目の21000円の攻防戦となった。相変わらずの世界経済への懸念、やFOMCの結果待ちに加えてソフトバンク(9434)の公募割れと、ネガティブ要因が続き、市場は様子見ムードという形で、結局21000円を割り込んで取引を終えた。FOMC後次第ではあるが、投資家の動きは読みにくい状況である。225先物も下落。マイナス圏でのもみ合いが続き、現物対比理論値を下回る場面が多く、売り手優勢で取引が進んだようだ。


出来高:17億3903万株
売買代金:2兆8046億円
前日までは、ローソク足は窓を空けて陰線を引き、下げ幅は一時405.44円に拡大。終値は下向きに転じた5日線を下回ったほか、25日線や13週線など主な移動平均線は下降を続けた。一目均衡表では、日々線が雲下にとどまり、遅行線は株価の下方で弱気シグナル発生を継続した。転換線は横ばいの基準線を下放れて下降し、下落トレンドの延長を示唆した。 RSI(9日)は39.35%と、17日を若干ながら下回る水準(35.43%)。77.29%を付けた今月3日をピークとする低下トレンドが続いており、RSIで20%水準に向けた日経平均の下落基調の継続が予想される。


【注目された銘柄】
本日新規上場したソフトバンク(9434)は売り出し価格1500円に対し、初値が37円下回る1463円となった。先日発生した通信障害がここでも影響をもたらしているようだ。また、ソフトバンク(9434)と関係が良好といわれる中国通信機器大手ファーウェイなどの製品を政府が事実上排除したことへの警戒感も強く、当初高い配当利回りもあることで期待されていたが、その期待ほどのものを得られないという不安感に変わっているようで、目先の利益は取りづらそうである。

【全市場値上がり上位】
1(1689)ガスETF+25.00%
2(7502)プラザクリエイト+23.68%
3(6094)フリークアウト+19.04%
4(2338)ビットワングループ+16.67%
5(3998)すららネット +16.42%
6(3370)フジタコーポ+16.39%
7(3803)イメージ情+15.60%
8(6190)PXB+15.38%
9(1450)田中建設工業+14.21%
10(6181)パートナーA+14.08%

【注目された材料】
本日、ソフトバンク(9434)が新規上場し、配当利回り5%が魅力の一つと謳われていたが、12月配当で割安株は以下の一例だけでも多くある。12月25日に権利付き最終日を迎える銘柄である。 (3299)ムゲンE4.91%、(8892)日エスコン4.83%、(8985)ホテルリート4.65%、(6915)千代田インテ4.32%、(6540)船場4.15%

以下、本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ18/12/19ご確認ください。
☆ソフトバンク(9434) 寄り付き売り。買い板を用意してくれたから。
☆何がなんでも、金利は落ち着かせたい、米当局と面目を保ちたいFRB。

  

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18日の東京市場は、391.43円安の2万1115.45円で引けた。
本日下げ幅が一時約400円を超えた。主に前日の米株市場の急落(これは12月NY連銀製造業景況指数やNAHB住宅市場指数の低調が要因している)為替が1ドル=112円台後半と、円高傾向に振れたことが投資家のマインドを下げたようだ。東証1部銘柄の9割超が値下がりしており、中国の習近平国家主席の演説では景気刺激策への期待が得られず、失望感をもたらしたという声も出ている。明日にはソフトバンク(9434)が上場予定だが、ここ最近の環境でのIPO銘柄は初値が伸びておらず、世界経済の減速懸念の方が強く感じられるので、明日で一気に投資家の心理改善になることは考えにくいだろう。


出来高:16億2513万株
売買代金:2兆5098億円
前日までで主要な移動平均線は下降を続けた。一目均衡表では、日々線が雲下で推移。基準線は横ばいを維持したが、先週末に基準線を下放れた転換線は急角度で下降し、短期的な下落圧力の強さを示唆した。


【注目された銘柄】
大東建託(1878)が大幅続伸している。本日の寄り前に4月23日に決議した143万株上限(取得額264億円)の自社株買いの中止と700万株上限もしくは868億円の新たな自社株買いの発表をし、これがプラス材料となり、株式の需給改善への期待から買いが集まったようだ。

【全市場値上がり上位】
1(3358)ワイエスフード+32.39%
2(4242)タカギセイコー+21.67%
3(3370)フジタコーポ+19.61%
4(6094)フリークアウト+16.73%
5(3452)ビーロット+12.42%
6(3316)東日コンシス+11.50%
7(9820)MTジェネック+11.20%
8(6955)FDK+9.52%
9(2385)総医研+9.09%
10(7044)ピアラ+9.09%

【注目された材料】
昨日、セブン-イレブン・ジャパンとNEC(6701)がマイクロ・マーケット(小規模商圏)への本格的な展開を目的に、NEC(6701)のAI・IoT技術を活用した初の省人型店舗「セブン-イレブン見た国際ブル20F店」をオープンしたと発表した。顔認証による決済やターゲット広告サイネージなどのシステム導入、冷蔵庫などの設備情報を24時間自動収集し、安定稼働をサポートする「設備の稼働管理」や「AIを活用した発注提案」などのシステムの導入で店舗の省人化に取り組む。関連銘柄は、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、ローソン(2651)、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、NEC(6701)がある。

★★★本日は大事なお知らせがございます★★★
長らく放送して参りましたWeb動画サービスを諸事情により終了すると同時に不定期で無料配信する運びとなりました。
詳しくはコチラ。

以下、本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ18/12/18ご確認ください。
☆本質はドルであるはずだが、その前に欧州市場も揺れた。

  

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17日の東京市場は、132.05円高の2万1506.88円で引けた。
前週末までの下げで値頃感が出ていたため、主力株中心で買い戻しが入った。だが、未だ世界経済の不透明なので積極的に買われることもなく、上値は重い動きだった。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)も控えているのでとりあえず結果が出るまでは様子見ムードで商いも盛り上がりに欠けるだろう。


出来高:13億6210万株
売買代金:2兆0651億円


【注目された銘柄】
APAMAN(8889)が後場にかけて急落している。16日発生した札幌市豊平区の爆発火災で同社の従業員が100本以上のスプレー缶を処分する際に爆発が起きたとのことで、同社に対する業績懸念やブランドイメージが下がることを警戒した売りが出た模様。
ホシザキ(6465)は14日に18年7-9月期の決算報告書を期限までに提出できず、東証より、監理銘柄に指定されている。最終期限は27日までで、この日に提出できなければ上場廃止となるため、先行き懸念から売りが殺到している。

【全市場値上がり上位】
1(3195)ジェネパ+29.38%
2(6740)JDI+22.86%
3(3665)エニグモ+20.77%
4(4287)ジャストプ+18.94%
5(6697)テックポイント+18.08%
6(4996)クミアイ化+15.02%
7(2338)ビットワングループ+14.42%
8(6184)鎌倉新書+12.43%
9(7033)MSOL+10.65%
10(4396)システムサポート+9.62%

【注目された材料】
eスポーツ関連銘柄に注目が集まりそうである。eスポーツとはコンピューターゲーム、ビデオゲームを使ったスポーツ競技のことを指し、海外ではすでに国が「スポーツ」として認めており、「プロゲーマー」が「スポーツ選手」であるという認識になっている。そのeスポーツの世界大会が千葉市で先日、サイバーエージェント(4751)の子会社サイゲームス主催で開催され、日本人が優勝した。日本はeスポーツに関してはかなり遅れを取っているが、今後この世界市場は拡大の一途をたどることが見込まれているので関連銘柄はおさえてよいだろう。 サイバーエージェント(4751)、アカツキ(3932)、ソニー(6758)、ガンホー(3765)、ネクソン(3659)、カプコン(9697)など。

以下、本日はこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ18/12/17ご確認ください。
☆結局、いつも負担してるのは、我々かもしれないが。 ひび割れがではじめた市場

  

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