14日の東京市場は、441.36円安の2万1374.83円で引けた。
週末のポジション解消によって、利益確定売りに押され、日経平均株価は前日までの上げから急落に陥った。中国株や時間外取引で米株先物の軟調な推移もマイナス要因となった様子。 本日算出された12月SQ値は21618.88円となった。 株式先物の清算に関連した取引があったので通常より出来高、売買代金は多かったが、今後、世界的な景気減速の懸念や海外勢のクリスマス休暇で商いが薄くなりそうであるので積極的な買いが見込みにくい。


出来高:18億7153万株
売買代金3兆1637億円


【注目された銘柄】
日本郵政(6178)の動きが軟調である。前日、成長戦略の一つとして同社が米保険大手のアフラック・インコーポレーテッドに約3000億円の出資をする方針を固めたことが報じられた。発行済み株式の7~8%を取得し、4年後を目途に持ち分法適用会社とするとのことだが、2015年に豪物流大手トール・ホールディングスを約6200億円で買収後巨額損失を計上した経緯がある為に、今回の話はマイナス視されているようだ。

【全市場値上がり上位】
1(6740)JDI+34.62%
2(2488)日本サード+20.00%
3(3995)SKIYAKI+18.66%
4(6697)テックポイント+15.60%
5(4627)ナトコ+15.51%
6(6551)ツナグS+14.62%
7(6184)鎌倉新書+13.71%
8(6579)ログリー+11.11%
9(6281)前田製作+9.38%
10(6346)キクカワ+9.24%

【注目された材料】
昨年6月、「あおり運転」を受け停止した車にトラックが追突し、夫婦が死亡した事故で被告には懲役18年の判決が本日、言い渡された。ニュースでも大きく報道されたことで社会問題化し、安全運転意識の向上や防犯の観点からドライブレコーダーの需要が再度高まっている。関連銘柄としてカー用品店のオートバックスセブン(9832)、イエローハット(9882)、他にも村上開明堂(7292)、カーメイト(7297)、AKIBAHD(6840)などがある。

以下、本日こんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ18/12/14ご確認ください。
☆本当は蜜月なのか?夫婦げんかは犬も買わないのか? 米中貿易問題。フェーズ2でも資料率高い (株)東京総合研究所

  

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13日の東京市場は、213.44円高の2万21816.19円で引けた。
米中貿易摩擦問題の懸念が後退し、米国株式市場が上昇したことで、日本国内もリスク回避姿勢が緩和されたようで幅広い銘柄が買われた。相場全体の売り物が少ない1日だった。明日にはメジャーSQ(特別清算指数)算出も控え、為替も含め相場全体の下支えとなったが、逆に今晩欧州中央銀行(ECB)理事会を控え様子見ムードが広がり上値は重かったようだ。


出来高:13億3279万株
売買代金:2兆3993億円


【注目された銘柄】
通信ソフト開発に強みを持つソフトフロントHD(2321)が高い。12日引け後に同社より発表された同社子会社のソフトフロントジャパンがシュアールと共同で開発・提供している遠隔手話通訳サービス「LivyTalk Sign」が、JAL(9201)に採用されたことが好感され、業績向上期待で買われたようだ。

【全市場値上がり上位】
1(3528)プロスペクト+40.00%
2(6281)前田製作所+20.00%
3(6697)テックポイント+18.48%
4(9992)理研グリーン+17.47%
5(2929)ファーマフーズ+16.95%
6(3810)サイバーステップ+16.71%
7(2488)日本サード+15.38%
8(4335)IPS+15.19%
9(7044)ピアラ+14.31%
10(3979)うるる+12.21%

【注目された材料】
東日本旅客鉄道(9020)は12日、最高時速360キロメートルの次世代新幹線「ALFA-X(アルファエックス)」を公開した。2030年に開通する東京-札幌間をターゲットにし、投入予定。移動時間が4割近く短縮される見込み。この車両を公開した東日本旅客鉄道(9020)、「ALFA-X(アルファエックス)」の製造を手掛ける川崎重工業(7012)、新幹線用ディスクブレーキを作る曙ブレーキ工業(7238)、他にも日立製作所(6501)、日本車輌製造(7102)などが関連銘柄として挙げられる。

以下、本日こんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ18/12/13ご確認ください。
☆今年の漢字は、「災」だが、ことしのマーケットは逆だった。

  

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12日の東京市場は、454.73円高の2万1602.75円で引けた。
本日、米当局の要請に応じてカナダ当局が拘束していた中国通信機器大手、ファーウェイの副会長兼最高財務責任者(CFO)が保釈され、米中貿易摩擦の緊張感がやや和らいだことで市場にも安心が広がり、相場は大幅反発。為替も円安方向に振れているのでこれも支援材料となった。


出来高:14億8033万株
売買代金:2兆7885億円


【注目された銘柄】
DIC(4631)が12月26日から日経平均株価の構成銘柄として採用されることが日本経済新聞社より発表され、株価が伸びている。日経平均に連動するパッシブ系ETFなどを運用する機関投資家の買いが見込まれる。

【全市場値上がり上位】
1(3346)21LADY+28.27%
2(8682)モルガン・スタンレー・アジアパシフィック・ファンド+25.69%
3(3849)NTL+23.13%
4(7748)ホロン+22.32%
5(4588)オンコリスバイオ+17.41%
6(6697)テックポイント+17.35%
7(4335)IPS+17.10%
8(2338)ビットワングループ+16.90%
9(7044)ピアラ+16.71%
10(9685)KYCOM+15.71%

【注目された材料】
来年のゴールデンウィークは皇太子さまが新たな天皇として即位する5月1日を祝日扱いとし、祝日法により前後の4月30日及び5月2日も休日となることで10連休という大型連休となる。国内外旅行の計画をする人の増加により、関連銘柄の期待が上がる。特にエイチ・アイ・エス(9603)は前日に発表した19年10月期の営業益の増益が好感され特に注目を集めている。他にもエボラブルA(6191)、ABホテル(6565)、旅工房(6548)など注目度が高い。

以下、週末から本日にかけてこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ18/12/12ご確認ください。
☆祝・ファーウェイ責任者釈放。これを受けて、ソフトバンク(9984)は急伸か。
☆すでに下げ一杯まで下げた。 あとは、SQ以降の動きに注目。

  

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11日の東京市場は、71.48円安の2万1148.02円で引けた。
前日まで値下がり銘柄が多いため騰落レシオが86.8%まで低落。週明けの米国株市場が、連日の下げから買いやすい水準になったハイテク株中心に買い戻され、4営業日ぶりの反発。日本国内もこの流れに乗って買戻しの動きが強まることが予想され、買い優勢で始まった。しかし、上値を追う勢いまではなく、すぐにマイナスに転じた。海外情勢が不安定なのはもちろんのこと、本日は19日新規上場するソフトバンク(9434)を購入するために保有株を現金化する取引最終日であったため、換金売りも多かったのだろう。


出来高:14億7631万株
売買代金:2兆5012億円
10日時点で、ローソク足は窓を空けて下げ、陰線を引いた。終値は下値支持線として意識された11月21日のザラ場安値21243.38円を下回り、10月26日の直近安値20971.93円が次の下値めどとして視野に入ってきた。5日線の降下角度が大きくなったほか、25日、75日、200日の各線も下向きが続いた。週足では13週線が26週線と52週線を相次いで下回り、昨日の終値水準で週末を迎えれば週足ベースのデッドクロスが確定し、中長期的な下落トレンド入りが濃厚になる。


【注目された銘柄】
本日新規上場したアル―(7043)とピアラ(7044)。法人向けの人材育成事業を請け負うアルー(7043)は公募価格を46.7%上回り、人材関連株として買い人気を集めた。一方、電子商取引(EC)事業向けに新規顧客獲得などの支援事業を行うピアラ(7044)はインターネット通信事業者向けの販売促進支援サービスなどの事業内容に対する期待から公募価格を97.3%上回る初値を付けた。

【全市場値上がり上位】
1(3953)大村紙業+28.30%
2(3810)サイバーS+25.33%
3(1380)秋川牧園+21.81%
4(7777)3Dマトリックス+18.74%
5(9876)コックス+16.67%
6(9262)シルバーライフ+14.76%
7(3359)タイセイ+13.45%
8(4331)T&Gニーズ+12.87%
9(9959)アシードHD+11.76%
10(3808)OK+10.01%

【注目された材料】
米通商代表部(USTR)は10日、日本との貿易に関して米産業界の意見を募る公聴会を開催。その中で自動車業界は通貨安誘導を封じる「為替条項」の導入を求めた。これを受け、米政権が2019年1月における貿易交渉に強靭な姿勢で臨む可能性が高い。そのため、本日は自動車株の動きが軟調である。 日産自(7201)、ホンダ(7267)、SUBARU(7270)、三菱自(7211)など。

以下、昨日から本日にかけてこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログ18/12/11ご確認ください。
☆まだテクニカル分析、チャート分析が当たる、と信じている方へ。
☆中国での不買運動。アップル対ファーウェイ。
☆一縷の期待はNYダウが前回の安値を守ること。

  

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10日の東京市場は、459.18円安の2万1219.50円で引けた。
先週末の米国株市場続落より、日本株市場もその流れを引き継ぎ、全面安の動きとなった。11月の雇用統計は強くも弱くもない結果であったためその点は株価の影響は限定的だが、米中貿易摩擦の長期化懸念や2018年7月-9月期の国内総生産(GDP)の大幅下方修正、多くの投資家が買いを手控えた。この後、英国議会下院で11日に欧州連合(EU)の離脱合意案の採決や週末に12月限株価指数先物のSQ(特別清算指数)算出、ソフトバンクの新規上場などイベントが控えているのでどうしても市場は様子見姿勢になるのだろう。


出来高:13億8309万株
売買代金:2兆2704億円
移動平均線:5日×25日:デッドクロス


【注目された銘柄】
大和自動車交通(9082)がストップ高買い気配となっている。同社は5日、台湾タクシー最大手「台湾大車体」と相互配車アプリサービスの開始を発表。また、9日には米ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズが新規公開株の手続きに入ったことで、ライドシェアサービスの知名度が高まれば5日の発表の件から大和自動車交通(9082)にもメリットがあるだろうとの思惑で買われたようだ。

【全市場値上がり上位】
1(9082)大和自交+26.22%
2(4335)IPS+19.82%
3(2172)インサイト+19.71%
4(4669)ニッパンR+17.96%
5(7033)MSOL+16.84%
6(4242)タカギセイコー+16.39%
7(7931)未来工業+15.37%
8(6651)日東工+15.02%
9(6535)アイモバイル+14.99%
10(6699)ダイヤHD+14.88%

【注目された材料】
石油輸出機構(OPEC)は7日にロシアなど非加盟の主要産油国との会合で、軟調に推移する原油の価格を下支えするため、2019年1月からあわせて日量120万バレルの減産合意に至った。市場予想を上回ったことで原油の需給好転への期待が強まり、国際石油開発帝石(1605)、石油資源開発(1662)などの関連銘柄が上昇している。
また、在留資格を新設して外国人労働者受け入れを拡大する改正入管難民法が8日に成立した。施行は来年4月1日。深刻な人手不足を背景に、高度専門職に限定していた従来施策を大きく転換する。入管法の改正により、新たなビジネスチャンスが生まれるとの期待もある。関連銘柄として注目が予想されるのは、アウトソーシング(2427)、アルプス技研(4641)、UTグループ(2146)、LINK&M(2170)、パーソルHD(2181)など。

以下、週末から本日にかけてこんなお話をしていました。東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログご確認ください。
☆本来は、ドル円の動きがすべてになるはず。前半は逆らう場面も。
☆週足で不安定なレンジが続く。口先介入の乱高下を否定。NYダウ。(株)東京総合研究所

  

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