7日の東京市場は、177.06円高の2万21678.68円で引けた。
前日のNYダウは続落したものの一時780ドル以上あった下げを縮小させ、小幅安であった。日本株市場も前日までの値ごろ感から買い戻しは入ったが、やはり連日お伝えしている通り、米中貿易摩擦の先行き懸念や今晩には米雇用統計の発表も控えている。さらには週末最後の取引ということもあり、盛り上がりは欠けた。


出来高:13億7189万株
売買代金:2兆5406億円
6日時点で5日線が急角度で降下したほか、25日線も下向きに転じており、目先の弱地合い継続を示唆。 一目均衡表では、日々線が雲下にとどまった。転換線が下向きに、遅行線も株価を下抜け下方乖離に転じるなど、弱気シグナルを発生している。


【注目された銘柄】
繊維メーカーのクラボウ(3106)が5日ぶりに反発している。ZOZO(3092)がプライベートブランドとして保温性の高い機能性肌着「ゾゾヒート」を発売するにあたり、クラボウ(3016)が特許を持つ特殊な糸を使い、着心地を良くしたという。ZOZO(3092)は2019年3月までにゾゾヒートのシリーズで数百万枚の販売計画をし、「ヒートテック」で一人勝ち状態のファーストリテイリング(9983)に対抗する。これが材料視され、買いを集めた。

【全市場値上がり上位】
1(3047)トラックワン+28.78%
2(6192)HyAs&Co.+25.32%
3(7931)未来工業+23.42%
4(6545)IIF+20.52%
5(3496)アズーム+19.84%
6(4242)タカギセイコー+19.61%
7(9467)アルファポリス+19.31%
8(4827) BワンHD +18.82%
9(6666)リバーエレテク+17.13%
10(1380)秋川牧園+15.86%

【注目された材料】
今週初めにもお伝えしたが、10月以降、原油相場は軟調地合いが続いている。そんな中、12月6日に控えた石油輸出機構(OPEC)総会に市場の注目が集まっていた。 結局、減産をめぐってロシアとの合意が出来ず決定待ちとなり、米週間在庫統計で原油在庫の減少幅は市場予想を上回っているものの、原油相場は下落。国際石油開発帝石(1605)、出光興産(5019)、JXTG(5020)、といったエネルギー関連株などが軟調である。JAL(9201)、日本通運(9062)、東京電力ホールディングス(9501)などの空輸株、陸運株、電力株は堅調に推移している。

さて、本日は東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログでこんなお話をしていました。ご確認ください。
☆昨日の抵抗ポイントで止まったが。NYダウの安値。株ブログ相場展望・東京総合研究所

  

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6日の東京市場は、417.71円安の2万1501.62円で引けた。
前日のNYダウはブッシュ元大統領の逝去による国民追悼の日で休場。手掛かり材料に欠ける中、中国通信機器大手、ファーウェイの最高財務責任者(CFO)が、米国の対イラン制裁に違反した疑いで米国の要請にカナダ当局が応じ、逮捕が伝わったことで急なマイナス材料として市場も反応。下げ幅は一時600円を超え、米中貿易摩擦が再び不透明になっていることで昨日は下げ渋りを見せたところもさすがに買いを控える流れが大きくなってきた。


出来高:15億1021万株
売買代金:2兆7165億円


【注目された銘柄】
ホシザキ(6465)に注目が集まった。同社は5日、連結子会社ホシザキ東海による不適切な取引行為の社内調査委員会の調査結果を受け、過年度における金額的な重要性は極めて乏しいと判断し、過年度の有価証券報告書、決算短信の訂正は行わないことが発表された。この発表による安心感から3日ぶりの反発となった。

【全市場値上がり上位】
1(6942)ソフィアHD+29.50%
2(3370)フジタコーポ+29.00%
3(1380)秋川牧園+27.75%
4(9082)大和自動交+27.17%
5(3849)NTL +23.34%
6(6173)アクアライン +20.65%
7(2586)フルッタフルッタ+18.69%
8(2172)インサイト+17.83%
9(6281)前田製作+17.32%
10(6300)アピクヤマダ+16.67%

【注目された材料】
本日は東京エレクトロン(8035)、SUMCO(3436)、村田製作所(6981)、TDK(6762)といった半導体、電子部品株に売りが出ている。中国通信機器大手、ファーウェイの最高財務責任者(CFO)が、米国の対イラン制裁に違反した疑いで逮捕が伝わり、ハイテク業界への懸念売りが出た。 また、サイバー攻撃に関する官民の情報共有態勢を強化する改正サイバーセキュリティ基本法が本日開かれた参院本会議で成立。2020年東京オリンピックのサイバー攻撃対策に向け、政府機関と電気、鉄道のような重要インフラ企業、サイバー対策の関連業者らで作る協議会の新設を柱とする。本日全体相場が軟調なため、関連銘柄もさえない動きではあるが、落ち着けば資金が流れてくる投資テーマであるので今後も注目できるだろう。ラック(3356)、テリロジー(3356)、GMOクラウド(3788)、アズジェント(4288)、FFRI(3692)など。

さて、本日は東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログでこんなお話をしていました。ご確認ください。
☆もっとも大きな問題は、タイムレンジの問題。NYダウ。
☆NY休場でザラバは、夜間取引の動きを見ながらか。株ブログ相場展望・東京総合研究所 

  

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5日の東京市場は、116.72円安の2万1919.33円で引けた。
前日、長短金利の逆転現象が一部生じたことで景気減速への警戒感が急速に広がり、NYダウは800ドル近い下げで取引を終えた。日本株市場も下値模索の展開が予想され、取引開始早々には300円超の下落。しかし、売り一巡後は、個別に好材料があった銘柄には買いも入るなどの買戻しの動きが見られ、下げ幅を縮小。4日時点でアメリカよりも日本の方が先行して大きく下がっていたのも、買戻しの理由とみられる。完全に弱気相場というわけでもないが、欧州や中国が勢いを失い、いよいよアメリカでも景気減速が垣間見えてきているうえ、米中貿易摩擦の懸念もあり、株式市場の不安は拭えない。


出来高:14億6316万株
売買代金:2兆5094億円


【注目された銘柄】
サン電子(6736)が大幅に反発、一時ストップ高もつけた。NTTドコモ(9437)とドローンの遠隔支援などの実証実験を開始したことを発表。第5世代移動通信方式(5G)とサン電子(6736)のARスマートグラスを活用する。遠隔地から工場設備点検などの現場への作業支援、指示の実現を目指すという。

【全市場値上がり上位】
1(3849)NTL+21.22%
2(6281)前田製作+20.94%
3(7502)プラザクリエイト+20.78%
4(4242)タカギセイコー+19.36%
5(4576)DWTI+18.65%
6(6942)ソフィアHD+17.30%
7(3491)GA TECH+16.73%
8(2172)インサイト+16.63%
9(1380)秋川牧園+16.11%
10(9082)大和自交+15.72%

【注目された材料】
4日、参院厚生労働委員会は、市町村などが手掛ける水道事業を広域化する水道法改正案を自民、公明両党などの賛成多数で可決したことが報じられた。広域化や民間参入の促進を通じて水道管の老朽対策を進める。与党は参院本会議で可決後、衆議院で改めて可決し、10日までの成立方針のようだ。今回の話で水道関連には注目が一段と集まったようで、本日の相場では全体が冴えないので動きとしては目立ちがないが、メタウォーター(9551)、東レ(3402)らは動きが堅調であり、今後の相場次第では市場の注目が高まるテーマにもなりうるだろう。

さて、本日は東京総合研究所ファンドマネージャーの株ブログでこんなお話をしていました。ご確認ください。
☆日足、週足では小さな変化しか確認できない。東京総合研究所株ブログ
☆株ブログの相場展望・2018-12-05 東京総合研究所

  

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4日の東京市場は、538.71円安の2万2036.05円で引けた。
本日は7日続伸後のスピード調整によって全面安の相場となった。朝方から売りで始まったものの、小幅の値下がりにとどまる銘柄も多かった。しかし、後場にかけて米中貿易懸念の再燃から米株先物の大幅下落、為替の円高・ドル安、短期売買目的の海外投資ファンド、国内機関投資家の売り、さらには19日に新規上場予定のソフトバンク(9484)の株購入に備えた換金目的売りといった理由より、日経平均株価の下げ幅が大きくなり、急反落で取引を終えた。


出来高:15億5187万株
売買代金:2兆7343億円
チャート上では200日移動平均線や、日足・一目均衡表の雲下限を下抜けた。


【注目された銘柄】
今月19日に新規上場予定のソフトバンク(9484)は仮条件価格が上・下限のない日本初の「一本値」という異例の形を取った。「配当利回り5%を死守」「出来るだけ高く」という投資家と企業の攻防の末に決まった。国内証券会社の営業員としては、配当利回り5%を切ったらこれまでの頑張りがどうなるのだという不安があったようだ。配当狙いの個人投資家からの需要は強いようだが、配当を重視しない機関投資家は、株価指標面でも予想PERが3日時点のNTTドコモ(9437)14倍、KDDI(9433)10倍、と比べてソフトバンク(9484)は17倍と割高の為、様子見姿勢が強い。国内では歴代最大規模のIPOとなるので、12月相場の一大イベントとしてマーケットの視線は集まるだろう。

【全市場値上がり上位】
1(6096)レアジョブ+30.00%
2(4242)タカギセイコー+23.89%
3(2172)インサイト+22.39%
4(6942)ソフィアHD+20.92%
5(6173)アクアライン+20.08%
6(1380)秋川牧園+19.21%
7(7859)アルメディオ +18.29%
8(3803)イメージ情+16.56%
9(4369)トリケミカル+16.18%
10(3172)ティーライフ+15.34%

【注目された材料】
みずほFG(8411)、三菱UFJFG(8306)、三井住友FG(8316)といった銀行株の動きが軟調である。前週末に米10年債利回りは3%を下回る水準まで低下し、週明け3日も低下が続いた。日本の長期金利も0.07%と今年の8月1日以来の低水準を付けている。利ざや拡大が見込めないことから銀行株が売られ、寄与度が大きいTOPIXの下落率は日経平均を上回っている。

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☆お歳暮の終わった後。リンキングの再構成へ。東京総合研究所・株ブログの相場展望2018-12-04

  

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3日の東京市場は、223.70円高の2万2574.76円で引けた。
米中首脳会談はおおむね予想通りに終わり、本日大型株中心に幅広い銘柄が買われ、日経平均株価は大幅に上昇、連騰を7に伸ばした。米中貿易摩擦は一時休戦という形で終えたため、投資家心理を和らげた。6日に控える石油輸出国機構(OPEC)総会で減産合意に至れば、全体的にリスクオンの流れが強まるかもしれない。しかし、米中貿易摩擦の問題はあくまで休戦であり、終戦ではないため、まだ世界経済の先行き懸念は根強い。


出来高:13億4078万株
売買代金:2兆4306億円
日経平均は11月8日の直近戻り高値を突破してきている。一目均衡表では雲下限を突破し雲上限レベルを捉えてきている。雲上限は今後22700円処での横ばい推移が続くため、これをクリアし、22700円処を支持線に変えてくることが出来るようだと、テクニカル的にも年末高を意識した一段の上昇への見方が増えそうである。


【注目された銘柄】
車載半導体関連のルネサスエレクトロニス(6723)が急伸し、上げ幅は12%を超えた。日経エレクトロニクスと呉文精社長とのインタビュー記事内容や、注目の米中首脳会談において追加関税の見送りが半導体業界に先行き不透明感の後退をもたらしたことらが材料視されているようだ。
また、ルネサスエレクトロニス(6723)のチャートは株価が5日線と25日線を上抜け、上昇に弾みがつき、値頃感で買われているとの見方もある。

【全市場値上がり上位】
1(6198)キャリア+26.91%
2(4242)タカギセイコー+23.63%
3(3930)はてな+23.52%
4(7502)プラザクリエイト+22.73%
5(1686)産業用金属上場投資信託+20.53%
6(8191)光製作所+20.00%
7(3803)イメージ情+19.84%
8(4582)シンバイオ製薬+18.26%
9(3907)シリコンスタジオ+17.72%
10(7577)HAPiNS+17.51%

【注目された材料】
1日の米中首脳会談を受け、米国が来年1月に予定していた中国への追加関税を一時的に見送ることが発表された。米中貿易摩擦の一時休戦や中国・上海総合指数、香港・ハンセン指数が好材料となり、中国関連株への買いはもちろん、日立製作所(6501)、日立建機(6305)、TDK(6762)、オークマ(6103)、資生堂(4911)、神戸製鋼所(5406)、住友化学(4005)、丸紅(8002)といった「日経中国関連株50」に買いが入っている。

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☆利上げ中止は、本当に市場にプラスなのか?今週の焦点。
☆東京総合研究所の株ブログ相場展望2018-12-03

  

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