30日の東京市場は、88.46円高の2万2351.06円で引けた。
米中首脳会談を目前に、様子見ムードで売り買い交錯、上値は重かったものの、出来高、売買代金ともに大きく膨らみ、6日続伸で取引を終えた。会談が終わるまでは警戒感は消えないが市場もやや楽観的な見方になっているようだ。米中首脳会談以外では、米国の金融政策やブレグジット、国内の大型上場案件と注目が高まる。まだまだ世界経済の懸念、国内の需給の不安定と気になるものは多い。


出来高:18億1925万株
売買代金:3兆6637億円
日経平均・日足は「小陽線」となった。終値は3週間ぶりに200日移動平均線を回復。 日足、一目均衡表の雲下限に接近しており、目先は上値抵抗帯として位置づけられる可能性がある。短期のRSI(相対力指数)も買われすぎ圏内に入っている。一定の戻り売り圧力が想定される中、 調整局面では5日移動平均線で下げ渋ることができるかが注視されそうだ。


【注目された銘柄】
鳥居薬品(4551)が前場引け時点で、前日比274円高の2578円で一時上昇率トップであった。 JT(2914)と米製薬大手ギリアド・サイエンシズの契約解消に伴い、同社は29日にJT(2914)が国内での独占的開発、商業化権を保有していた抗HIV薬6品に関し、契約の終了で合意したと発表された。
また、今回の契約終了に伴い、同社はJT(2914)から421億円の返還対価を受け取るもよう。悪材料の出尽くし感から、急騰したようだ。

【全市場値上がり上位】
1(4242)タカギセイコー+21.54%
2(1380)秋川牧園+20.89%
3(1689)ガスETF+20.00%
4(4814)ネクストウェア+19.61%
5(7777)3Dマトリックス+18.00%
6(2467)バルクHD+16.33%
7(3803) イメージ情+15.24%
8(9685)KYCOM+15.11%
9(4551) 鳥居薬+14.15%
10(7748)ホロン+13.32%

【注目された材料】
10月以降、原油相場は軟調地合いが続いている。そんな中、12月6日に控えた石油輸出機構(OPEC)総会に市場の注目が集まる。当面の原油相場は神経質な展開も想定されるが、来春以降は延期されたイラン経済制裁が再度、焦点に浮上し、まずは年末年始にかけて転換点を迎えそうである。今後、原油相場が下げ止まり、反転するようであれば、三菱商事(8058)、日揮(1963)、国際石油開発帝石(1605)といった商社株、プラント株、石油関連株に買いが入るだろう。反対に軟調地合いが続けば、JAL(9201)、日本通運(9062)、東京電力ホールディングス(9501)などの空輸株、陸運株、電力株が買われていくだろう。

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☆月足確定・投資顧問のチャート分析 2018年11月

  

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29日の東京市場は、85.58円高の2万2262.60円で引けた。
前日、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演で利上げ終了時期が接近したとの見方が広がり、米国株式市場は600ドルを超す上昇。それに伴い投資家心理改善となり、日本株市場も朝方から買い優勢。指数は高値圏を維持し、約3週ぶりの2万2400円台も付けた。しかし、為替相場がやや円高に振れてきたころに日経平均株価も上値が重くなり、一旦の利益確定売りが増えた。今週末の米中首脳会談の何かしらの合意や売買高の増加が見込めないとなかなか伸び悩みが続きそうだ。


出来高:13億0276万株
売買代金:2兆5303億円
移動平均線:5日×26日:ゴールデンクロス
移動平均線:3日×26日:やや3日線が上回る
移動平均線:5日×25日:短期的な相場上昇の前兆とされるゴールデンクロス形成


【注目された銘柄】
つい最近AI関連銘柄で取り上げたチェンジ(3962)は一時ストップ高も付け、連日上場来高値を更新している。同社は最新IT技術を駆使した合理化サービスを中心に展開している会社だが、昨日の引け後にふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」の運営などを手掛けているトラストバンクを子会社化し、自治体向け事業の強化をすることを発表。取得額は48億円。これを材料視した買いが集まった。

【全市場値上がり上位】
1(3370)フジタコーポ+29.67%
2(3849)NTL+20.20%
3(6064)アクトコール+20.08%
4(7777)3Dマトリックス+19.05%
5(2721)JHD+18.12%
6(3080)ジェーソン+17.32%
7(2467)バルクHD+17.20%
8(3195)ジェネパ+15.03%
9(4389)プロパティDBK+14.49%
10(3353)メディ一光+14.12%

【注目された材料】
リクルートHD(6098)、パソナG(2168)、ディップ(2379)、UT GROUP(2146)、アウトソーシング(2427)など人材関連株が軒並み高い。
27日夜、外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法案が衆院通過し、政府・与党は12月10日までの成立を予定しているが、人材関連株が恩恵を受けるだろうという期待から買いが集まっている。

相場展望。以下株ブログにてご確認ください。
☆知に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ・株ブログ相場展望2108-11-29
☆FRBは、トランプに屈したのか?市場の反応。

  

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28日の東京市場は、224.62円高の2万2177.02円で引けた。
日経平均株価は朝方買い優勢で堅調に推移、後場も一段高し、4日続伸で取引を終えた。 為替も引き続き円安基調であり、米国株市場も上昇していることを好感買いされている。 週末に控えている米中首脳会談の不安が完全に拭えたわけではないが、クドロー米国経済会議(NEC)委員長が楽観的見方を示したことで市場ではやや警戒感が後退し、本日の日本国株式の上昇を手伝った。 節目の2万2000円を上回り、市場では海外投資家による株価指数先物への買いが観測されている。日経平均株価は75日移動平均線の位置する2万2500円レベルまで戻りを試す場面も可能性としてはある。


出来高:13億8834万株
売買代金:2兆5511億円
移動平均線:5日×26日:ややゴールデンクロスに近づく
移動平均線:3日×26日:やや3日線上回る


【注目された銘柄】
大日本住友製薬(4506)が急伸。9日の高値を更新、一時ストップ高も付けた。
前日の引け後に、米国における非定型抗精神病薬「LATUDA」の後発品申請に対する特許侵害訴訟に関する紛争終結が発表され、後発品メーカー全16社と和解したという。これを受け、先行き不透明感の後退から買いが集まり、約28年ぶりの高値圏に浮上した。


【全市場値上がり上位】
1(3849) NTL+23.18%
2(6699) ダイヤHD+21.91%
3(3024) クリエイト+21.43%
4(7039) ブリッジ+20.14%
5(4506) 大日本住薬+18.30%
6(4241) アテクト+17.68%
7(3370) フジタコーポ+17.42%
8(9978)文教堂HD+16.53%
9(9425) 日本テレホン+15.75%
10(4394)エクスモーション+15.69%


【注目された材料】
「セルフレジ」が注目テーマとして急浮上し、関連銘柄が賑わっている。きっかけは安倍首相がキャッシュレス決済をすれば5%のポイント還元を検討する考えを示し、更に本日の日本経済新聞の記事内でも「セルフレジ」の人気化を紹介したことで本日はヴィンクス(3784)、アルファクス・フード・システム(3814)、日本プリメックス(2795)、東芝テック(6588)など関連銘柄は高い。今後、まだまだ注目はされそうではあるが、今は期待で人気化しているのが強いため、その反動にも備える必要があるかもしれない。

本日の相場の注意事項。以下株ブログにてご確認ください。
それでもVIXは高止まり。プットのボラも高いまま。戻りの日柄終了注意。

  

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27日の東京市場は、140.40円高の2万1952.40円で引けた。
本日、日経平均株価は3日続伸。「トランプ米大統領は対中国通商政策で依然、強気の姿勢だ」と、報じられたため、途中日経平均株価を伸び悩ませたが、米国株市場が年末商戦の期待を背景に反発したことや、為替の円安基調が支援材料となり、粘り強さを見せた。一時、2週ぶりの2万2000円台にも乗せたが米中貿易問題が不透明なうちは売買の盛り上がりに欠けそうだ。


出来高:13億2598万株
売買代金:2兆3149億円
移動平均線:5日×26日:ややゴールデンクロスに近づく
移動平均線:3日×26日:デッドクロス


【注目された銘柄】
LINE(3938)が急伸。27日付けの日本経済新聞朝刊にて中国ネットサービス大手のテンセントと提携し、2019年から訪日中国人客にスマホ決済サービスを提供することが報じられた。また、同社は12月中旬から、決済サービス「LINEペイ」を導入していない中小店舗に、ウィーチャットペイも使える専用端末を貸し出すとしている。さらに午後にはみずほFG(8411)と共同で銀行設立報道もあり、提携効果の大きさと今後の業績期待から買い人気を集めた。


【全市場値上がり上位】
1(6699)ダイヤHD+28.06%
2(3370)フジタコーポ+21.10%
3(9399)ビート+20.93%
4(3080)ジェーソン+19.75
5(9307)杉村倉庫+15.87%
6(6064)アクトコール+15.43%
7(3195)ジェネパ+15.38%
8(9325)ファイズ+14.75%
9(8186)大塚家具+14.71%
10(4025)多木化学+14.38%


【注目された材料】
政府がまとめた人工知能(AI)に関する7つの原則が明らかにされたことでAIの存在感が高まった。AIの判断の際、企業に説明責任を求める。海外企業が日本での活動の際に混乱回避を目的とするために今後この7つの原則を基に法整備を進めていく。当然、関連銘柄の人気も集まりやすくなるので、
RPAホールディングス(6572)、チェンジ(3937)、FRONTEO(2158)、ホットリンク(3680)など、注目が高まるだろう。

  

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26日の東京市場は、165.45円高の2万1812円で引けた。
感謝祭明けの米国株市場は下落し、米原油先物が中心限月ベースで約1年1か月ぶりの安値を付けるなどネガティブな材料もあったが、国内では2025年の万博開催国が日本の大阪に選ばれたことで一部関連銘柄は大きく盛り上がり、為替も円安基調にあったことや、時間外取引の米国株先物の上昇や中国・上海市場の堅調な値動きから日本株市場にも好感が持たれ押し目買いも入り、相場全体としては堅調に推移した。


出来高:13億3908万株
売買代金:2兆1733億円
移動平均線:5日×26日:デッドクロス
移動平均線:3日×26日:デッドクロス


【注目された銘柄】
ASP方式で外食企業向けに店舗管理システムを提供するジャストプランニング(4287)が大幅続伸した。
22日の引け後、同社の子会社プットメニュー株式会社がスマホオーダーシステム「Putmenu」において丸井グループ(8252)のクレジットカード事業会社が提供する「エポスカード」の決済に対応したことが発表され、事業拡大の思惑から買いを集めたようだ。株価は一時ストップ高も付けた。

【全市場値上がり上位】
1(7859)アルメディオ+30.49%
2(9704)アゴーラHG+29.63%
3(4287)ジャストプラ+29.50%
4(8894)原弘産+23.08%
5(9353)櫻島埠頭+22.99%
6(2467)バルクHD +19.28%
7(6064)アクトコール+18.25%
8(1853)森組+17.82%
9(9029)ヒガシ21+17.62%
10(4422)VALUENEX+16.90%

【注目された材料】
2025年開催予定の国際博覧会の開催国として、日本の大阪がロシアなどを下して選ばれたことが報じられた。20年東京五輪・パラリンピック後の景気浮揚策としてこの万博による経済効果は全国で2兆円と政府は試算。本日はその会場となる人工島「夢洲」などの湾岸地域の開発が進むなどの思惑から桜島埠頭(9353)、杉村倉庫(9307)など急騰。他にも関連銘柄は注目が集まりそうだ。

  

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