先物OP入門講座

その⑩

ロスカットの仕方


今回はロスカットについてお話します。

みなさんは損切り(ロスカット)をどのように行っていますか?
大きな損失がでるのを避けるために、少し下がるだけでロスカットしていませんか?

弊社の先物OP、株式会員のお客様からも「なぜ今ロスカットしないのか?」といったご質問をいただくことがあります。


言葉では分かりずらいので実際に数値を当てはめてみましょう。


現在日経平均先物を20000円で買っているとします。あなたは20300円になった時点で利食いしたいと考えているとしましょう。

ではいったいいくらでロスカットをしますか?


19850円?19800円?それとも19500円でしょうか?



みなさんローリスク・ハイリターンを求めすぎて19850円でしていませんか?

たしかに20000円でラージ1枚を買っていたとすると、日経平均が19850円に下がるだけ(150円下がるだけ)で
150*1000=15万円の損失なので、これ以上損失を増やしたくない気持ちは分かります。


また、決してそれが悪いわけではありません。


ただ、日経平均先物が20300円に1回到達するまでに、6倍の確率で19850円に到達しているでしょう。
また19500円に1回到達するまでにも、19850円に到達する確率は6回あるでしょう。


つまり(20000円-19850円)*1000(ラージ1枚の場合)*6回=90万円 の損失です。


ロスカットを19500円でする場合には、(20000円-19500円)*1000(ラージ1枚の場合)*1回=50万円の損失なので、それ以上の損失ということになります。


20300円(+300円)に到達するまでに 19850円(-150円)に到達する可能性は高いですが、19500円(-500円)に到達する確率は極めて低くなります。



考えてみれば当たり前のことではありますが、現在の値から離れれば離れるほどその値に到達する可能性は低くなります。
なので+300円の利益を得たいのであれば、それ以上の値、たとえば-500円、-700円でロスカットするほうが賢明なのです。


【ロスカットの値幅を利食いの値幅よりも大きくしておいた方が長期的には利益を得られる】ということです。


また、ロスカットをすぐしてしまう人は少し利益が出ただけで利確する傾向にあります。

手放した後に高値更新を続け「もう少しホールドしとけば良かった…」なんて経験はありませんか?


投資は忍耐勝負なのです。
何年も投資の世界に身をおいているプロは変動に慣れていますが、投資を始めたばかりの方は少しの変動で不安になってしまうと思います。


実はチャートを見すぎてすぐにロスカット、利確するよりも、たまに見て上がっているから利確する。くらいの軽い気持ちで楽しんだほうが大きな利益が得られたりもします。



プロのファンドマネージャーはどのタイミングで売買の判断をしているのか。

気になった方は一度トライアルを受けてみてはいかがでしょうか?

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