HOME>2017年2月10日

今日のテクニカル分析 MACD

3. コンバージェンスとダイバージェンス

MACDでもコンバージェンスやダイバージェンスによる判断は有効です。

コンバージェンスとは収束:convergenceのことで、価格が下落しているのに、
MACDなどの指標が下がらずにいることをいい、まもなく反騰がはじまるかもしれない、と読みます。
下のチャートはコンバージェンスの例です。

▼日経平均のMACD分析 (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)

赤いゾーンのところで株価は下がっているにも関わらず、MACDはほぼ横ばいで推移しています。
やがて収束を迎え、反騰しています。


一方、こちらはダイバージェンスの例です。
ダイバージェンスとは発散:divergenceのことで、価格が上昇しているのに、
MACDなどの指標が上がらずにいることをいい、まもなく反落がはじまるかもしれない、と読みます。

▼NYダウのMACD分析 (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)

きれいに整った上昇の波がそもそもたいへん珍しいチャートですが、
途中で上昇のペースが一段落ちています。その影響からか、価格は上昇を続けているのに
MACDは逆に緩やかに下落すらしています。株価の上昇と、MACDの横ばいが長く続いた後に、
株価はわずか1週間で、それまでの3ヶ月間分の上昇を消してしまうほどの暴落を見せました。

このように、MACDの傾きと実際の値動きが異なる場合、
やがて来る反騰・反落を警戒する必要があることがわかります。