HOME>2017年2月7日

今日のテクニカル分析 MACD

1. 長短移動平均線のギャップを測る

MACDは、Moving Average Convergence and Divergence の頭文字をとったもので、
マックディーと呼ばれます。1960年代にジェラルド・アペルによって考案され、
その後幾多の手によって改良が施されています。

Moving Averageですからもちろん移動平均線を用いた指標です。
Convergence(収束)とDivergence(拡散)、つまりは、2つの移動平均線の
接近や離散を測るためのツールであることが、名前からも想像がつきます。

ではチャートをご覧ください。
▼日経平均のMACD分析 (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)

このチャートの描画設定は以下の通りです。

黒 : 日経平均ローソク日足
桃 : 指数平滑移動平均(12日)
緑 : 指数平滑移動平均(26日)
赤 : MACD(12日,26日)
青 : MACD平均(12日,26日,9日)

まずは、MACDの性質を理解いただくために、
2つの指数平滑移動平均の動きと、MACD(赤線)の動きを照らし合わせながら
チャートを眺めてみてください。

2つの指数平滑移動平均線の差(幅)が広がったり縮んだりする動きにあわせて、
MACDは上昇・下落しています。よく見ると、2つの指数平滑移動平均線がクロスするタイミングで
MACDの値が「0」となっていることが見てとれます。
クロスした瞬間、2つの移動平均線の差(幅)がゼロになるからです。
つまり、MACDが上昇しながらゼロを通過した時点はゴールデンクロス、
下落しながらゼロを通過した時点はデッドクロスであることとイコールなのです。

2つの移動平均の差が広がるということは、直近の値動きが急激に上下いずれかに傾いている、
強いトレンドが築かれていることを示します。