新値足③ トレンドのない相場では使えない

新値3本足は、直近3本分の新値足を超える幅まで下落しなければ、転換サインを出しません。それはつまり、直近3本分の幅を少しだけ超える程度で行ったり来たりするような相場が続いた場合に、いわゆるダマシを連発することになってしまいます。下のチャートはほとんどトレンドが存在しない上に、かなり細かく上下動を繰り返していますが、新値足が逆行する度にいちいち売買していては、損失が膨らむばかりです。

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※中国塗料(日足)の新値足分析 (チャート提供:GCハロートレンドマスター)

ある程度長いトレンドを描くような相場でこそ、新値足の威力が発揮されると考えてよさそうです。次のような相場展開のときに、どこでポジションを閉じるかを考える際などには、新値足が有効に働くことが多いようです。

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※GSユアサ(日足)の新値足分析 (チャート提供:GCハロートレンドマスター)