新値足② 売買サイン

新値足での売買サインを見てみましょう。この相場では新値足によるトレンドがきれいに描けています。当初上昇トレンドだった相場が下落に転じて、新値足による最初の陰線が出たところが売りサインです。その後は大きな押し目もないままに底値まで下落しています。底値から反転して直近3本分の新値足を抜いたところで、陽線を描き足しています。今度はそこが買いサインとなります。しばらく上昇したものの、また新値足3本分を超える下落があったので、そこであらためて売りサインが出ました。この相場の場合は、いずれの売買サインも有効に機能しています。

sintisoku3

※三菱製紙(日足)の新値足分析 (チャート提供:GCハロートレンドマスター)

このチャートでは、新値足のメリットの1つが表れています。最後の売り転換後、相場は細かく上下を繰り返しながら、やや下落基調で推移しています。この間、2度の反騰場面がありましたが、そうした小さな波動に左右されることなく、上昇圧力の弱さを読み取っています。