移動平均線①-3 ゴールデンクロスとデッドクロス

移動平均線を用いた分析手法の中でも特に有名なものに、長短2つの移動平均線を用いた
ゴールデンクロスとデッドクロスによる投資判断があります。
下のチャートは日経平均株価の推移に、2本の移動平均線を描画したものです。

・ローソク 週足
・赤線 13週移動平均線
・青線 26週移動平均線
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※日経平均株価 (チャート提供:GCハロートレンドマスター)

直近の株価の動きにより敏感に反応する13週線(赤)と、
それよりも緩やかにカーブを描く26週線がクロスするポイントを売買のシグナルとして利用します。
最初の赤丸がデッドクロス、次の赤丸がゴールデンクロスです。
デッドクロスは、短期線(赤)が長期線(青)を上から下へ突き抜ける形となり、 ゴールデンクロスはその逆です。

デッドクロスで売って、ゴールデンクロスで買って、またデッドクロスで売って・・・と 繰り返すことにより、利益を上げられるかどうかは、相場の波動の大きさによります。

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※日経平均株価 (チャート提供:GCハロートレンドマスター)

赤い→矢印はゴールデンクロスで買ってデッドクロスで売っています。
青い→矢印はデッドクロスで売ってゴールデンクロスで買い戻しています。

いずれもそれぞれのクロスが出現した直後の月曜寄付で売買することになりますので、
クロスが確認された翌足から矢印がスタートしています。

買い(赤)も売り(青)もそれぞれ3本ずつ矢印がありますが、
矢印の長さによって、損益に大きな違いが出ています。
それはつまり、短いトレンドでは利益を出せず、長いトレンドになるほど移動平均線のクロスが 有効なシグナルを発することを示しています。

上のチャートでは、大きなトレンドが上下で2度出現していますので、すべてのシグナルに 従ったとしても差し引きでプラスのリターンとなったかもしれませんが、万一揉み合い相場が 長く続いてしまうと、残念ながら細かなロスを積み重ねてしまうことになります。