オプション(OP)とは何か

オプションとは、デリバティブの一種で、あるものを、ある日時に、ある値段で買う(売る)権利のことです。

オプションは、コールとプットの二つに大別され、それぞれ買いと売りの権利が存在するので、計4パターンのポジションをとることができます。
この権利をそれぞれ組み合わせることで、柔軟な戦略が可能となります。
オプション取引は、相場の振れ幅の大きさや相場の方向でパターンを変えて利益を狙うことができる特殊で魅力的な取引です。

オプションの種類

コールオプション

コールオプションとは、ある日時に、ある価格で日経平均を買う権利のことです。

  • ある日時のことを、「期日」といいます。
  • ある価格のことを、「権利行使価格」といいます。
  • オプション自体の価格を、「プレミアム」といいます。

例:「12月1日に、10,000円で日経平均を買う権利をプレミアム100円で買った人と売った人」のケースを考えてみましょう。
(a)期日に株価が10,200円になった場合
  • 買った側: 権利を行使して、時価10,200円の日経平均を10,000円で買えるので、実質的価値は200円となります。=100円の利益
  • 売った側: 買い手が行使した権利に応える義務があるので、100円で売ったコールを200円で買い戻すことになります。=100円の損失

(b)期日に株価が9,800円になった場合
  • 買った側: 権利を行使しても時価より高い価格で買うことになるので、権利は行使しません。損失は、買った時のプレミアム分。=100円の損失
  • 売った側: 買い手は権利を行使しないので、0円で買い戻すことになります。=100円の利益

プットオプション

プットオプションとは、ある日時に、ある価格で日経平均を売る権利のことです。

  • ある日時のことを、「期日」といいます。
  • ある価格のことを、「権利行使価格」といいます。
  • オプション自体の価格を、「プレミアム」といいます。

例:「12月1日に、10,000円で日経平均を売る権利をプレミアム100円で買った人と売った人」のケースを考えてみましょう。

(a)期日に株価が10,200円になった場合
  • 買った側: 権利を行使しても、時価より安い価格で売ることになるので、権利は行使しません。損失は、買った時のプレミアム分。=100円の損失
  • 売った側: 買い手は権利を行使しないので、0円で買い戻すことになります。=100円の利益

(b)期日に株価が9,800円になった場合
  • 買った側: 権利を行使して、時価9,800円の日経平均を売れるので。実質価値は200円となります。=100円の利益
  • 売った側: 買い手が行使した権利に応える義務があるので、100円で売ったコールを200円で買い戻すことになります。=100円の損失

利益と損失のまとめ

オプションの種類
コールオプション
プットオプション

オプションの構成要素
期日
権利行使価格
プレミアム

オプションの権利行使
買い手: プレミアムを払い、権利行使価格で買い(売り)の権利を持つ。
売り手: プレミアムを受けとり、買い手の権利に応じる義務を持つ。


考えられる戦略

相場の変動に依らず損益を限定させる戦略

同種類のオプションを組み合わせることで、損益を有限にすることが可能です。

バーティカル・ブル・スプレッド

行使価格の高いオプションの売りと、行使価格の低いオプションの買いを同単位行うこと。

相場の見通しは強気で、日経平均の価格が仮に下がっても、損失は限定されます。

バーティカル・ベア・スプレッド

行使価格の低いオプションの売りと、行使価格の高いオプションの買いを同単位行うこと

相場の見通しは弱気で、原資産の価格が仮に上がっても、損失は限定されます。

相場状況によるさまざまな戦略

種類の異なるオプションを組み合わせることで、相場の向きに関わらず相場状況に合わせた戦略が可能となります。ここでは典型的な戦略のいくつかをご紹介します。

ストラドルの買い

同じ行使価格のコールの買いとプットの買い
相場が上昇した場合にはコールオプションを行使し、相場が下落した場合にはプットオプションを行使することで利益が得られるという戦略です。相場が動きさえすれば利益が得られるポジション一方で、支払いプレミアムは高いです。支払いプレミアム以上に相場が大きく変動しないと利益を得られないので、相場が上昇するか下落するかわからないが、とにかく相場が大きく動きそうだと予想される場合にとられます。

ストラドルの売り

同じ行使価格のコールの売りとプットの売り
図からもわかるように相場が安定していると予想される場合にとられる戦略です。相場が大きく動かない限り、受け取りプレミアムが高いのが魅力です。相場が予想どおり小動きの場合には利益が得られるポジションですが、予想がはずれた場合には損失が無限に大きくなる可能性があります。

ストラングルの買い

コール(高い行使価格)+プット(安い行使価格)の買い
ストラドルの買い以上に相場の大変動が予想される場合にとられる戦略です。行使価格の異なるコールとプットを1単位ずつ購入するものです。図からもわかるように、損失の価格が広いためストラドルよりプレミアム料が安くなります。

ストラングルの売り

コール(高い行使価格)+プット(安い行使価格)の売り
ストラングルの買いの逆で、受取プレミアムはストラドルの売りより少ないです。図からわかるように相場の変動が大きくても収益を保てるポジションです。

全ての戦略は紹介しきれませんが、この他にも、限月(期日)を利用したものや、先物と合わせた合成ポジションなど、千差万別です。
そのなかで、有効な戦略を組んでいくことが技術と言えます。
同じ将棋の駒を使いますが、プロ棋士と一般人では読み方が全く違うことと似ています。

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