テクニカル分析と相場のこころ

Montana Market Analysis system

デリバティブによる資産運用の話

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以下は9/23に配信されたものです。 Premium版 はさらに個別推奨など、情報量が多くなっております。

 

Montana Market Report 2007/09/23



概況



先週は、2つの銘柄がが市場を支えた。  一つはドルであり、一つは、原油である。
上記の主要INDEXのなかで、NYダウと、ユーロ円がとくに強く、中期トレンドでの上値抵抗ポイントを それぞれ抜いてきている。
これに伴って、反転を継続した東京株式市場とドル円も、遅れてはいるが、あと少しで中期トレンドでの 調整から抜け出す
ところまで回復した。

今週はこれらのトレンドを支えるもう一つの銘柄、原油が値を保てるか、同時にドルも値を保てるかどうかが 大きな焦点となる。

ただ、しかしながらこれらの動きは、株式市場の一時的な戻りの相場を保つことはできるが、それは限定的な 期間にに留まり、
「理外の理」の相場が終わった後に、咎めは先延ばしされたと考えなければならない。
米国当局も、株式と通貨に気を払ってPKOを続けていると思われ、今後来たるべき大きな問題へのショック を和らげるために、
株価位置の調整が続いていると思われる。

そして、それらの先導役を買うのは、戻りの高値を花と見る個人の資金である。
ETFをはじめとするファンドの買いによって、常に高値は個人の資金の誘導によって形成される。
細かい戦略は後で述べるが、ここで一番大切なことは、このような相場の中で、「真実を市場に求める」こと ではなく、
いかにして「その時」を待つか、ということである。
たとえば、1989年、日経平均は、12月に史上最高値をつけたが、

日経平均 現物 週足 1990年



それらの価格を形成していたINDEX銘柄(当時の)が高値をつけたのは、2月である。

片倉工業(3001) 週足 1989年


指数を支えようとする試みは、指数が高値をつけた後、2ヶ月間続けられたことになるが、一度トレンドが 逆転すれば、
これらは逆に下げの爆弾となり、その咎めがいかに大きいものであるかが伺える。

片倉工業(3001) 月足 1991年


最後の上げに加担した銘柄の対処が重要であることは言うまでもない。
この意味では原油上昇に乗っ取った株価上昇で、ポジションを持ってはいけない銘柄が何であるのかを 認識しておきたい。

今後とも、これらの銘柄のピークアウトをあくまでも待つ、という姿勢が必要である。
今週も抵抗ポイントを中心に、巻き込まれないように、慎重にポジションを整えたいところである。



米株式市場

NYダウ 週足



先々週の急落の半値押し達成から、さらに2/3戻りを超えてきたことから、2番天井取りの動きが明確に なった。



この動きが終了するのは、中期下値抵抗ポイント(ブルーのライン)13430ドルを割り込んでくるか、
中期移動平均(黄色)が下に向き出した時である。
この中期移動平均が下に向くためには大きな下落か、期間が必要であるため、13400ドルを割り込まない限り
本格的な調整は11月以降に延ばされたと考えられる。

残された期間でポジションを閉じていくことは、残されている唯一の戦略であり、甘い匂いに酔っては いけないことは
言うまでもない。

その他のチャートから抵抗ポイントだけを見ていく と

NYダウポイントアンドフィギュア


ポイントアンドフィギュア上の踊り場であった13250-13500ドルのレンジを上に抜いたことから、ここでも
2番天井の取りの動きを示唆している。

今後は、再度13500ドルを割り込んだ場合に、この戻りが終了することになる。
ポイントアンドフィギュアは時系列を気にしない分析法であるが、抵抗ポイントは一定し、読みやすい(=意識を集中しやすい)
分析方法であり、今後も参考にしたい。

NYダウ ナスダック SP500



今回は、NYダウの動きとその他の米主要INDEXの動きに格差は見られない。
日経平均(左下)の出遅れが目立つのは、円がいずれにしても弱いからであり、PKOが米国中心に 入っているからでもある。
東京市場はナスダックに連動しており、ナスダックの短期下値抵抗ポイント2600ポイントを調整への 分岐点としたい。

ナスダック 週足





国内株式市場

日経平均週足


日経平均は依然として、中期トレンドでの下向きが確認されているが、先週は、最低限の目標であった 16171円を取ってきた。
これで今週もう一週、下値抵抗ポイントを守ることにより、中期移動平均近辺までの戻りが期待される。
そして、このブルーゾーン抜けが確実になれば、それは最後の戻りの期間に入ったと思われ、今後は 再度の
ブルーゾーン突入は許されないことになる。

先週号では、
「戻れたとしても、依然としてそれは、日柄稼ぎにしか過ぎず、 ヘッジ売りの最後のポジション形成
場面となる。ボラティリティが今後落ち着くまでは、下げはいつでも 【急】 であるため、これらのヘッジを
的確に行うには、タイミングが重要となり、急落開始となるまでは、戻りを狙ってポジションを建てて
いきたい。それ故に、ポジションは、常に一度ではなく、数回にわたって作っていく必要があろう。」

としたが、今後も、急速な戻りに、急速な下げに対応するべく、戻ったところから売り、急落したところ からの
利食いを的確に行いたい。

個別戦略でも述べたように、ヘッジ売りに関しては、下げすぎの銘柄から、戻り急な銘柄への乗り換えの タイミングを計りたい。

今週の 抵抗ポイントは
上値抵抗ポイント 17212円
下値抵抗ポイント 16051円

下値抵抗ポイントを割れるには、NYの急落が前提であろうが、300円下にそのポイントが位置するため、
このポインを割り込んだ場合にのみ、最警戒となる。

日経平均先物  日足


短期での上値抵抗ポイントをとって週後半は、これを下値抵抗ポイントをして維持してきた。
当面は、このピンクのラインが下値抵抗ポイントとなるはずであるが、まだまだ相場は不安定で 取り組みにくい。
16250円レベルを下に割り込むとまた調整色が強まるので、ここは、大きな仕掛けが出来ず、短期での 売買に終始したい。

さて、さらに最近の傾向として、GAP(窓あけ)があまりにも大きくなってきた。
これは、ナスダックとの連動性が高まったためでり、そのために大きく振らされている。
このチャートは93年からの前日引け値と当日寄り値の絶対値の移動平均を取ったものである。



各限月ともサヤを調整してあるので、実質ベースで、この寄り付きのブレがどれくらい大きくなって 来たのかが正確に分かる。

2005年までは、これらのブレは縮小方向にあり、40円前後という時期もあったが、ここにきては 急速にブレだす一方である。
最近は、この値幅が160円にも達しており、ポジションの取り方を工夫する必要があり、新しい戦略が 必要である。
(先物オーバーナイトサービスは、これらに対応済みであるので試されたい。)



先物建玉 考察

先週にSQが終わり各社のロールオーバーの動きが注目された。


まず225では9月もので買い方建玉トップであった大和SMは12月限への乗り換えて1万枚ほど
建玉を減らしており、ある程度の買い支えの役を終えたのではないかと考えられる。
逆に2位のソシエテは9/7からは15000枚の増加であり、建玉数もTOPとなった。
また12月限で3位となっている野村は、前回9月限りでは売り方であったものの、ロールオーバーを
はさんでソシエテに並ぶ13000枚の買いを入れたことになり、完全に買い方に転じた。
さて、これより多くの買いものを入れてきたのは、JPモルガンである。
9/7時点で売り方2位であった12000枚は、買い越し16000枚となり、28000枚分の買いものを入れた ことになる。
野村、JPモルガンの大きなポジション変更は、225の動きに大きな影響を与えたと考えられる。

一方、売り方ではゴールドマンが買い方から転じて2位である。
先週発表された4半期決算で米4大投資銀行の中で唯一増益となったのは、このゴールドマンだけ である。
そのゴールドマンは売り方に転じていることも引き続き注目したい。
ただし、TOPIX買いの225売りのポジションであり、全体の方向を示唆してはいない。
いずれにしても、この波乱展開の中、大幅な増益を保ったことは、相当の何かを握っている。
ポールソン米財務長官が同社出身である以上、この会社のポジションは何かを語っているかも 知れない。
おおきな偏りが出てきたときは要注意である。



TOPIX型ではJPモルガンが225と同じく買い方。
リーマンは、ゴールドマンと同じく、225を売ってTOPIXを買うポジションである。
三菱UFJがクレディスイスとともに、225もTOPIXも売り方であることが面白いが、 TOPIX型は、国内勢の売りが目立つ。
両先物を合わせると、ドイツが売り方TOPであるが、ドイツ自体は大きなポジション変化を みせないことから、
先物への影響は少ない。
当面は、クレディスイス、モルガンSなど、TOPIXとともに225も売り方である証券会社の動きを チェックしていきたい。



通貨市場

ユーロ円が非常に強い動きを見せた。
欧州は今回の利上げ見送りで、米国に歩調を合わせたものの、 米株式市場が堅調であるため、市場が落ち着けば、
再びの利上げ観測が台頭する。  それを先取ったものと思われる。
今回の高値からの戻りも円より相当強い。

ユーロ円:ピンク ドル円:白 日足


ドル円 週足


日銀の利上げ、米国の利下げと、今後の進む道に大きな変化はなく、通貨の動きは、市場間の スプレッドだけをみると
理にかなった動きが続く。
ドル円では、115円を下値抵抗ポイントとして動くレンジに入れるかどうか。
現在のまだ上値抵抗ポイントとして115.50円が機能しているため、ここを抜けて、下降レンジ (ブルーゾーン)を
抜けきれるかどうか、である。

ユーロ円 週足


158.80円が下値抵抗ポイントとして登場した。
この2週間にわたる買いは、NYダウや原油と共に、非常に強い動きを見せたが、戻っておかしくない のは、ユーロだけである。
再度158.80を割れると戻り終了となるため注意。

ユーロドル 週足


先週より、力関係から言ってもユーロドルのトレンドに分があるとしたが、急伸し、一気に 最終上値抵抗ポイントまで届いてしまった。
ここから先は、買いに行けない。しばし様子を見るべきである。
ただし、基本路線は変わらないため、押し目を待ちたい。
下値抵抗ポイントは139.60。



原油 週足  つなぎ足


「理外の理」を突き進んでいるが先週は上値抵抗ポイントに到達した。
すでに週足での最終上値抵抗ポイント(ピンクの第二ライン)に到達したため、ここからは行き過ぎである。
原油が上昇を続けるためには、ここまま79ドル近辺を下値にして、週足でこのレンジを守る必要がある。

NY原油 週足 サヤ調整なし


またつなぎ足で見ない場合でも、 84.70ドルが上値抵抗ポイントとなっている。

NY原油:赤 NYダウ:ブルー ユーロ円:白


この原油の動きは全てのインフレ銘柄
(インフレ銘柄=実体より、価格だけ優先され、それによって価値の全てが決まってしまうもの)
を引っ張り、市場を支えているだけに、インフレ懸念よりも、価格維持を市場は望んでいるようである。
そして価格だけがあるからこそバブル相場なのである。

覆い隠せる時期の限度まで、市場は終焉を予想させないが、終わらない相場はない。
引き続き、相場が終了するには、ピークだけあればよく、ピークからの急落線を待つのが順当であろう。



NY金 長期トレンド


800ドルを視野にいれ、ついに金も狂乱相場に突入した。
経済の循環油がどこかで漏れ、それをさらに大量の油で回している何よりの証拠である。
実質利益でなく、価格をベースにした利益構造は、バブルである。

NY金 1980年 長期トレンド




NY金が870ドルをつけた時のFFレートは18.9%なのである。
バルンガ(=インフレ)が市場を食い尽くすか、市場(=太陽)がバルンガを制圧するか、 二つに一つしか残されていない。
ソフトなランディングを、原油80ドル、金800ドルから行うには、あまりにも位置が高い。



INDEX指数+業種別指数 ランキング


原油が高値を維持したため、市況関連が上位を占めた。
銀行が依然として下位に位置していることから、引き続き金融、証券が割り引かれ、 インフレ銘柄が
上位を占める展開であり、2極化が進んでいる。
通信なども、相当売り込まれており、ここから、これらを見放して、上位の業種に乗るのはリスクが高くなった。
石油は、原油高と利益がこのままのペースでは一致しないことから引き続き売っておきたい。
上と下を切って医薬品に注目。



裁定買い残の推移


一時2兆円まで減った買い残も3兆円を超え9月から12月への移行で再び積み増す方向にある。
ただ例年ここから10月初旬くらいまでが積み直しのピークであり、ここから先はそう多くは積めないと思われる。

昨年の同時期より、2兆円も買い残は減っており、売り圧力はそれほどない。
あまり問題とならないレベルまで改善したと言える。



資金はどこへ逃げていくのか:債券市場の憂鬱 (Premium版のみ)



ドル長期トレンド GANアングルドル


ドル円は、現在大きな二つのトレンドのはざまで動いている。
一つは1995年の80円から始まった上昇トレンドでアングル1×10に支えられている。
もう一つは、1998年の147円から続く下降トレンドアングル1×10である。
この8年間はこのレンジの中に入っており、もうすぐ大きなレンジ移動時期に入る。
上のポイントを取るか、下のポイントを割るか、その行った方向に大きく動き出すところである。

物理的な力関係から言えば、日本が沈没しないかぎり、(=つまりは戦争が起こらない限り)ドルは 下方向に動きだす可能性が高い。
その時に、アメリカが、またまた戦争を仕掛けてドルを保つ操作をしなければ、100円割れのレンジへの 移行を考えて
おかなければならない。

前回の急落時につけた112円割れの水準は今年の大きな下値メドとなるが、このレベルを年末や来年初めの 段階で 割れてしまう
ことは、アングル1×20のレンジへ下に移動することを現し、そこでの下値抵抗ポイントは100円を割れる水準となってしまう。

なおこのケースが示現された場合、つぎの主軸通貨はユーロに移行すると思われ、ユーロドルの 長期トレンドも確認しておく必要がある。
これらは時期みて解析したい。


連載 利下げと株価1920年台からの推移 1 (Premium版のみ)


連載 はやりのトレードを探す3 (Premium版のみ)



戦略総括

相場は2極化の様相を強めてきた。
NYダウの上昇に合わせて東京市場は市況関連株だけを大きく買いあさり、その分 金融株に大量の売りを浴びせた。
全体を小さな範囲でカバーする構図は変わっていなく、すべてが、原油高ありきの相場と なっている。
さて、ここで大切なのは、ポジションの調整である。

先週は
「最初のポジションをとった後は、最終的にポジションを積む最後の場面と、 次の戻りのピークで
ポジションを建てるための資金を温存しておきたい。」

としたが、今週もこのスタンスで望みたい。

GAPが大きい相場となったことは前述したが、ヘッジをかけるのも、銘柄を短期買い仕込むのも、 このGAP後に建てると
大きなロスとなる。
また「理外の理」で上昇した相場は、個別銘柄も含めて、時を待つのがベストである。
安易な追加、ナンピン売りは、効率が良いとは言えず、ピークがでるポイントまで次の売り仕掛けの タイミングを待つことである。

そのためには、いつも言っているように、ポジションを小さくとって行かなければならない。
どんなに小さくとっても最終的には、ポジションは大きく膨らんでもしまうものである。

実際には、引き続き石油株などの市況関連の高値を狙うために、ピークを待つ、という戦略が必要である。
原油のピークはいつ訪れてもいいタイミングであり、その時はGAPを作ってくることから、これらの 売りでは、
最初のポジションだけは取っておく必要がある。
それ以上は、増やさずに次の展開を待つのがよいだろう。

消費者金融は大きく売られた。
以前の売り推奨金融株は、半分利食いに入っておきたい。
再度売るための資金を取っておくためである。

買いでは東ソー(4042)など化学株の一部が面白い。
その他 Premium 版ではトレンド(4704)、富士通ゼネ(6755)などもう少し上値を追えそうだ。


個別推奨銘柄 (Premium版のみ)


5DAYS セオリー (Premium版のみ)
超短期、一週間をメドに利食いを狙う銘柄です。
基本的には、月曜日寄り付きで仕掛け、金曜日に手仕舞います。
なお、参考に、利食い、損切りのポイント明示します。
利食いのポイントに到達した場合、1/2以上の手仕舞いが理想です。
なお、短期であるがゆえ、仕掛けのポイントは抵抗ポイントを取った時点や、トレンド転換したばかりのものがおおく、
止まった場合、反動として逆にいく ケースも考えられます。
短期投資と割り切って、損切り、利食いを引き延ばさないようにご検討ださい。


連載 不都合な真実と いまそこにある危機 3 は次回に連載します。 (Premium版のみ)



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先物、オプション、現物を組み合わせて、安定した運用を目指しております。
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